グリニッジ天文台(読み)グリニッジてんもんだい(英語表記)Royal Greenwich Observatory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリニッジ天文台」の意味・わかりやすい解説

グリニッジ天文台
グリニッジてんもんだい
Royal Greenwich Observatory

イギリスの王立天文台。 1675年グリニッジに創立。 1884年ここを通る子午線経度0°の本初子午線とされ,全世界がこれにならった。初代台長はフラムスティード。 1923年サリー県のアビンジャーに移り,第2次世界大戦後徐々にイーストサセックス県ハーストモンスーに移転,1970年代後半にはより観測に適した地を求め,スペイン領カナリア諸島のラパルマ島にラパルマ天文台を建設し,口径 2.5mの反射望遠鏡 (ニュートン記念望遠鏡) を移設。 90年代に入り,研究部門をケンブリッジ大学の一画へ移した。創立以来,位置天文学をおもな業務とし,1767~1831年『天体暦』を編集,1940年以降は『天体の位置』を刊行し,天体物理,気象地磁気などの研究も行なってきたが,98年 10月もう1つの王立天文台であるエディンバラ天文台と統合され閉鎖された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android