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イギリス,イングランド中央東部のハンバーサイド州(旧リンカンシャーのリンジー地方)にある水産業都市。人口13万8842(2001)。地名は〈グリムの村〉を意味し,かつてはグレート・グリムズビーと呼ばれた。ハンバー川エスチュアリー(江湾)の南岸に位置し,イギリス最大の漁港を有し,北海漁場の根拠地をなす。またスカンジナビアとの貿易港としても重要で,石炭の輸出や木材の輸入などが行われ,酸化チタン,レーヨン,冷凍食品の各種工業も立地する。9世紀以降のデーン人植民によって建設され,中世には商港として繁栄,1201年に自治都市となった。その後,港の埋積で一時衰退したが,1856年よりトロール漁業が開始されて再び発展した。市内には大規模な魚市場がある。
執筆者:長谷川 孝治
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イギリス、イングランド北東部、ユニタリー・オーソリティー(一層制地方自治体)であるノースイースト・リンカーンシャーの都市。人口9万1200(2002推計)。イングランド最古の都市の一つとされ、中世以後漁港として栄えたが、15世紀以降土砂の堆積(たいせき)で一時衰えた。しかし、19世紀になって港湾施設整備、冷蔵法の進歩、鉄道開通などによって復活し、現在はイギリス最大の漁港の一つである。漁業関連の水産品加工、造船、醸造などに加え、酸化チタンの製造などの工業も盛んである。
[井内 昇]
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