ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ササゴイ」の意味・わかりやすい解説
ササゴイ
Butorides striata; striated Heron
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コウノトリ目サギ科の鳥。全長約50cm。背と肩が金属光沢を帯びた暗青緑色で,後頭に冠羽のあるサギ。一見ゴイサギに似ているが,体がずっと小さく,ゴイサギの後頭にある長い白い飾羽はない。世界に広く分布し,北半球の温帯以北では渡り鳥である。日本には夏鳥として渡来し,本州,四国,九州,伊豆諸島などで繁殖する。冬期は中国南部,台湾,フィリピンなどに渡るが,南日本で越冬するものもある。習性は比較的孤独性で,大きな群れをつくったり,多数の集団で繁殖することはほとんどない。昼間は薄暗い樹上で休息し,曇天の日や夕方,早朝に湖畔,河口,海岸などに出て,小魚,カエル,カニなどを捕食する。このため,その姿を見る機会は少ないが,人の少ない静かな日に河原などにおりているのを見かけることがある。巣は神社の境内や人家近くの大きな木につくられることが多く,市街地の中でだれにも気づかれずに繁殖していることもある。
執筆者:森岡 弘之
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鳥綱コウノトリ目サギ科の鳥。後頭に冠羽のある小形のサギ。全長約50センチメートル。背と肩は暗青緑色で、頭上は黒く、いずれも金属光沢を帯びる。後頸(こうけい)、頸側、下面などはスレート灰色。世界的に分布する。日本には夏鳥として渡来し、本州、四国、九州、伊豆諸島などで繁殖するが、南日本では越冬するものもある。
比較的孤独性で、群れをつくることは少なく、昼間は樹上で休息し、曇天の日や夕方、早朝に湖畔、河口、海岸などに出て、小魚、カエル、カニなどをあさる。人家近くや裏山の松林や杉林に営巣する。
[森岡弘之]
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