ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュパンチッチ」の意味・わかりやすい解説
ジュパンチッチ
Župančić, Oton
[没]1949.6.11. リュブリャナ
スロベニアの詩人。ウィーン大学で歴史と地理学を学び,一時パリにも留学。スロベニアが新しく成立したユーゴスラビア国の一部となった際に,リュブリャナの国民劇場の支配人となり,1938年にスロベニア科学芸術アカデミーの一員に選出された。すでに中学時代から詩作を始め,近代主義派の詩人として文壇に認められた。『陶酔の一椀』 Čaša opojnosti (1899) ,『平原を越えて』 Čez plan (1904) ,『雪の下の日日草』 Zimzelen pod snegom (45) などの詩集があり,第2次世界大戦中は抗独レジスタンスの精神的支柱として,その詩はパルチザンに愛唱された。
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