ブルガリア中東部、スリベン県の県都。スタラ・プラニナ(バルカン)山脈南麓(なんろく)の都市。人口13万6148(2001)。峠越えの街道の入口にあって、ローマ時代後期に市場として発展した。第二次ブルガリア帝国時代に24の修道院が建設されて宗教、文化的に繁栄したが、14世紀末のオスマン帝国侵入の際に壊滅した。17世紀に手工業の町として再興され、18世紀後半にサンジャク(県)の中心となり、銃器、金属加工、繊維産業や商業地として繁栄した。このころ、毎年6月に1か月続く大規模な定期市も開催され、1832年には織機を導入した最初の近代的な毛織物工場が建設された。しかし、ブルガリア人が経済力をつけてくると、トルコ人と対立するようになり、山に逃亡して抵抗するハイドゥク(義賊)が多数生まれた。繊維業は、現在でも主要産業だが、食品、ワイン醸造などでも知られる。北郊の山地は国立公園に指定されていて、市の南西には温泉も湧出(ゆうしゅつ)し、保養や療養に利用されている。
[寺島憲治]
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