精選版 日本国語大辞典 「ずぼんぼ」の意味・読み・例文・類語
ずぼんぼ
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「ずぼみぼう(莟鼈)」の変化した語 ) 「すっぽん(鼈)」の異名。
- ② 広島地方の正月の遊びの一つ。また、それに使う、紙で亀の子の形をかたどったもの。厚紙で亀の子の形(ずぼんぼ)を作り、頭、足、尾にそれぞれ一厘銭を貼り付けたものを座の中央に置いて、「ずぼんぼ、ずぼんぼ」と唱えながら団扇であおる遊び。座中でこの亀の子形にまといつかれた人は、四つんばいになって亀のまねをする。〔風俗画報‐一五六号(1898)〕
- ③ 子どもの遊戯の一つ。和紙を細長い箱形にして胴とし、それに手足の重しに蜆(しじみ)貝をつけて作った獅子や虎などの動物を畳の上におき、あおいで動かして遊ぶもの。浅草名物の玩具。