タブ(読み)たぶ(その他表記)tab

翻訳|tab

デジタル大辞泉 「タブ」の意味・読み・例文・類語

タブ(tab)

引っ張ったりつるしたりするためのつまみ。
衣服の袖口そでぐちポケットなどについている、たれ。
コンピュータータイプライターなどのキーボード上にある、tabまたはTabと記されたキー。ワープロソフトや表計算ソフト、タイプライターなどで、あらかじめ設定した位置まで用紙やカーソルを移動する機能をもつ。また、そのための制御文字のこと。タブキー
タブブラウザーなどのアプリケーションソフトにおいて、一つのウインドー内に表示した複数の画面を切り替えて閲覧・利用する方式。GUIの仕組みの一。

タブ(tub)

おけ。また、浴槽。「バスタブ

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精選版 日本国語大辞典 「タブ」の意味・読み・例文・類語

タブ

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( [英語] tab )
    1. (イ) 引っ張ったり、つるしたりするためのつまみ。
    2. (ロ) 装飾のために袖口やポケットなどにつける垂れ布
    3. (ハ) 磁気テープなどに記録された情報を速く読み取るための、記録部分の前後につける標識。
  3. ( [英語] tabulation から ) ワープロやパソコンなどで、次の列の入力位置をあらかじめ設定できる機能。また、そのキー。

タブ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] tub )
  2. (おけ)。〔外来語辞典(1914)〕
  3. 風呂桶。特に、陶器または琺瑯(ほうろう)製の洋式の浴槽をいう。バスタブ
    1. [初出の実例]「部屋の奥に、西洋風のタブが設けてあって、そこに湯が一ぱいあふれている」(出典:モゴール族探検記(1956)〈梅棹忠夫〉二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タブ」の意味・わかりやすい解説

タブ
たぶ
tab

航空機主操縦翼面方向舵(ほうこうだ)、昇降舵補助翼)の後端に丁番(ちょうつがい)止めされて操縦翼面の働きを補う可動式の小翼。形式や用途によっていくつかの種類がある。〔1〕トリム・タブ 長時間にわたって飛行機の姿勢を維持しようとするとき、一定の舵角を操縦力ゼロで保たせるために用いる。操縦桿(かん)や方向舵ペダルとは別の系統で操作する。〔2〕サーボ・タブ(コントロール・タブ) 大型機で操縦士の操舵力を補うもので、直接翼面を動かさずタブを操作して空力的な力を生じさせて舵面を動かす。〔3〕バランス・タブ 操舵力を調整するために用いられ、操縦翼面と逆の方向に動いて操舵力を軽くするが、逆に舵(かじ)の効きを高めたり操舵を制限するために重くするものもある(この場合はアンチバランス・タブという)。〔4〕スプリング・タブ バランス・タブの一種で、主として大型機に用いられ、タブは低速時にはスプリングで押さえられて作用しないが、高速時はバランス・タブとして働いて操舵力を軽くし、飛行速度に適した操舵力を与える機能をもつ。〔2〕以下の三つのタブはトリム・タブと違って、操縦桿や方向舵ペダルに直接結ばれている。

[落合一夫]

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IT用語がわかる辞典 「タブ」の解説

タブ【tab】

文字列の間の区切りを意味する制御文字ひとつ。◇タブで区切られたテキストファイルの形式を「TSV」という。
ワープロソフトなどで、所定の位置までカーソルを移動させて字下げをする機能。
タブブラウザーなどのウィンドウ内において、複数の画面を切り替えて表示する方式。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「タブ」の解説

タブ (文字)

ワープロ・ソフトなどで、カーソルや文字の位置を任意の場所にずらすための制御文字。[Tab]キーで入力する。語句の間に一定の間隔の余白を開けたり、箇条書きの項目を表組みのように整列させたいときなどに使う。ワープロ・ソフトのウィンドウ上部ルーラーには、タブの位置が表示するタブ・マーカーが表示される。このタブ・マーカーを動かすことで、タブの間隔を調節できる。

タブ

制御文字ワープロソフトなどで、カーソルや文字の位置を任意の場所にずらすための制御文字。Tabキーで入力する。ずらす量を調節することもできる。制御文字タブ区切りテキストダイアログボックスの部品複数のパネルをまとめたダイアログボックスで、パネルの上部にある、パネルの名前が表示されている部分。クリックして表示するパネルを切り替えられる。

タブ (UI)

複数の設定パネルを1つにまとめたダイアログボックスやウィンドウなどで、パネルの上部にある名前が表示されている耳の部分。クリックしてパネルやページの表示を切り替えられる。タブを切り替えることで、設定項目やページが多い場合でも、1つのウィンドウに整理して表示できる。

タブ (つまみ)

複数のパネルをまとめたダイアログボックスで、パネルの上部にある、パネルの名前が表示されている部分。クリックして表示するパネルを切り替えることができる。

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パソコンで困ったときに開く本 「タブ」の解説

タブ

2つの意味があります。ひとつは、ワープロなどで、あらかじめ設定しておいた位置にカーソルを移動する機能のことです。そのときに使うのが「Tab」キーです。テキスト形式のデータでは、数文字分の空白になります。もうひとつは、ウィンドウ内で表示項目を切り替えるときに使う、バインダーの見出しのような部分のことです。
⇨インデント、カーソル

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タブ」の意味・わかりやすい解説

タブ
tab

航空機の昇降舵方向舵補助翼などの主操縦翼面についている小さな可動翼。トリムタブ,サーボタブなど各種あり,いずれも舵面の操舵力を軽減または調整するために用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のタブの言及

【舵】より

…どの飛行機にもあるとは限らない。二次操縦翼面は油圧,電気など機力で動かすのがふつうであるが,タブは人力で操作する機体が多い。(1)タブtab 主操縦翼面の後部にある小さな舵のようなもので,主操縦翼面が人力操縦の場合によく見られる。…

※「タブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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