ちゃきちゃき

精選版 日本国語大辞典 「ちゃきちゃき」の意味・読み・例文・類語

ちゃき‐ちゃき

〘名〙 (「ちゃくちゃく(嫡嫡)」の変化した語という)
血統にまじりけのないこと。生粋(きっすい)であること。
歌舞伎・傾城暁の鐘(1708)上「民五郎といって、元武士のちゃきちゃきぢゃ」
仲間の中ですぐれていて注目されること。また、そのさま。有望であるさま。
※歌舞伎・入間詞大名賢儀(1792)口明「凡そ市の川彦九郎と云うては、上方に於て、振付けのちゃきちゃきぢゃわいなう」
③ (「江戸っ子のちゃきちゃき」からの転用で) 江戸っ子のように勇み肌で、はきはきしているさま。〔東京語辞典(1917)〕

ちゃき‐ちゃき

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 鋏(はさみ)で切る音を表わす語。ちょきちょき。
夢十夜(1908)〈夏目漱石〉第八夜「白い男は矢張り何も答へずに、ちゃきちゃきと鋏を鳴らし始めた」
拍子木の音を表わす語。
物事を元気よく手早くするさまを表わす語。
※続女ひと(1956)〈室生犀星〉じゃんけんぽん「一人でちゃきちゃきやって行った」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ちゃきちゃき」の意味・読み・例文・類語

ちゃき‐ちゃき

《「ちゃくちゃく(嫡々)」の音変化か》
血筋にまじりけがなく純粋なこと。生粋きっすい。「ちゃきちゃきの江戸っ子」
仲間の中で、すぐれて注目されていること。また、その人。「売り出し中の若手ちゃきちゃき
[類語]生粋きっすい生一本純粋純正純一純良至純じゅん無垢むく無雑むざつ真正生え抜き純然醇乎じゅんこ

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