ディスポーザー(読み)でぃすぽーざー(英語表記)disposer

翻訳|disposer

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディスポーザー」の意味・わかりやすい解説

ディスポーザー
でぃすぽーざー
disposer

流しの排水口の下に取り付けて使用する台所用生ごみ処理機。モーター部と粉砕室とからなる強力なミキサーのようなものである。粉砕室の投入口から入った野菜くずや果物の皮、魚の骨などは、モーターに直結された回転刃によってはじき飛ばされて、外側の固定刃に当たり打ち砕かれ、さらに擦りつぶされて水といっしょに排水管から下水へと流される。粉砕時間は平均して1~2分程度で、モーターの出力は家庭用のもので100~250ワットくらいである。万一使用中にスプーンフォーク瀬戸物などが誤って入った場合には、モーターの故障を防ぐため、自動的に電源が切れる装置がついている。なかには投入口の蓋(ふた)をしないと回転を開始しないものや、粉砕したごみをそのまま流さずに脱水してから取り出すタイプのものもある。日本では下水道の普及率が低いことや環境に対する影響などから、できるだけ使用しないほうがよいとの認識が強く、業界でも積極的に生産、販売をしていない。

[正木英子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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