デジタル大辞泉
「ナミブ砂漠」の意味・読み・例文・類語
ナミブ‐さばく【ナミブ砂漠】
《Namib Desert》アフリカ南西部にある砂漠。大西洋岸に沿い、アンゴラ南部からナミビア南端まで南北約2000キロメートルにわたって続く。年間降水量100ミリメートル以下であり、非常に乾燥している。海霧がもたらすわずかな水分を利用する独特な植物や生物が見られる。南部にダイヤモンドの鉱山が点在する。
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ナミブ砂漠 (ナミブさばく)
Namib Desert
アフリカ南西部の海岸砂漠。大西洋岸沿いに南北1600km,幅40~130kmを占める。降水はきわめて不安定で年雨量10~150mmにすぎず,赤道以南のアフリカでは最も乾燥している。ただし,アフリカーンス語でモトレーン(〈ガ(蛾)の雨〉の意)と呼ばれるぬか雨が降り,晴天は意外に多くはない。砂丘が広くみられ,とくにクイセブ川とオレンジ川の間の中部によく発達している。植物は乏しく,多肉植物のユーフォルビア属,アロエ属,ウェルウィッチア(グロテスクなコンブ状の2枚の葉で知られる)など,草本のカゼクサ属が代表的である。人間生活には不適であるが,ダイヤモンドの漂砂鉱床地域として世界に名高く,20世紀後半から良質品が乏しくなった南アフリカ共和国トランスバール地方の火成鉱床に代わり,オレンジ河口を中心とする沿岸部での採取が脚光を浴びている。
執筆者:戸谷 洋
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ナミブ砂漠
なみぶさばく
Namib Desert
アフリカ大陸南西部にある砂漠。アンゴラ南部のナミベ付近からナミビア南端のオレンジ川河口付近まで、大西洋岸に2000キロメートル近く続くが、幅は最大でも160キロメートル程度にすぎない。年降水量100ミリメートル以下、年平均気温18℃程度であり、地表面は南部で礫(れき)質のほかは砂に覆われた所が多い。語源は先住民ナマ人の言語で「何もない所」の意味であるが、ダイヤモンドなど地下資源には恵まれている。
[田村俊和]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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