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アフリカ南西部の海岸砂漠。大西洋岸沿いに南北1600km,幅40~130kmを占める。降水はきわめて不安定で年雨量10~150mmにすぎず,赤道以南のアフリカでは最も乾燥している。ただし,アフリカーンス語でモトレーン(〈ガ(蛾)の雨〉の意)と呼ばれるぬか雨が降り,晴天は意外に多くはない。砂丘が広くみられ,とくにクイセブ川とオレンジ川の間の中部によく発達している。植物は乏しく,多肉植物のユーフォルビア属,アロエ属,ウェルウィッチア(グロテスクなコンブ状の2枚の葉で知られる)など,草本のカゼクサ属が代表的である。人間生活には不適であるが,ダイヤモンドの漂砂鉱床地域として世界に名高く,20世紀後半から良質品が乏しくなった南アフリカ共和国トランスバール地方の火成鉱床に代わり,オレンジ河口を中心とする沿岸部での採取が脚光を浴びている。
執筆者:戸谷 洋
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