デジタル大辞泉
「ニャチャン」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ニャチャン
Nha Trang
ベトナム南部の港市。人口27万4800(2004)。ホー・チ・ミン市(旧,サイゴン)の北東約320kmに位置する。南方のカムラン湾とともに古くからベトナムの軍事基地として有名。海岸は美しく,海水浴場でもあった。フランス植民地時代にはパスツール研究所や海洋研究所が置かれ,南シナ海の漁業に関する資料を集めた。市の北端にある丘には先住民チャム族の遺跡があり,その文化の名ごりを知ることができる。港を利用して農産物の集散が行われ,漁業基地でもある。
執筆者:別技 篤彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ニャチャン
Nha Trang
ベトナム中南部,カインホア省の省都。ホーチミン市の東北東約 320km,南シナ海にのぞむ港湾都市で,カイ川の河口部南岸に位置する。港湾施設は比較的小規模であるが,南シナ海沿岸の重要な漁港であり,また美しい砂浜をもつ海浜保養地として知られる。市内にはフランス統治時代に建てられたパスツール研究所やベトナム海洋学研究院があり,カイ川の対岸には約 1000年前にチャム族が建設したポ・ナガル寺院が保存されている。ウミツバメの巣の採取地としても有名。 1941年7月,南部「仏印」進駐をはかる日本軍が上陸した。首都ハノイとホーチミン市を結ぶ国道1号線とトンニャット鉄道が通る。人口 21万 3687 (1989) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ニャチャン
にゃちゃん
Nhatrang
ベトナム南部、カインホア省の省都。ホー・チ・ミン市の北東315キロメートル、カイ川河口沿岸に位置し、国道1号線とハノイ―ホー・チ・ミン線の鉄道が通じる。人口27万0100(2003推計)。ベトナムでもっとも美しい都市の一つで、フランス領時代につくられたパスツール研究所や海洋学研究所、付属水族館などがある。町の北方には817年建立の23メートルの塔のそびえる先住民チャムのポーナガル寺があり、その文化の名残(なごり)を知ることができる。港は漁業基地となっており、農産物の集散が行われている。
[菊池一雅]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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