バラ科に属する落葉果樹で,園芸上は核果類に属し,果実を食用とする。果実に細毛を有するモモから突然変異によって生じた細毛のない変種で,ケナシモモまたはズバイモモ,アブラモモ(油桃)とも呼ばれる。またツバキの果実のように赤色に着色することから,地方によってはツバキモモ(椿桃)ともいう。北陸・東北地方では古くから栽培されていたが,小果で品質が劣ったため消滅した。現在の栽培品種は,明治初年以降に欧米諸国から導入された大果系の品種を素材にして,日本で改良されたものが多く,英名のネクタリンで呼ばれている。品種には早生ネクタリン,興津,秀峰,反田(そつた)などがある。樹性などはモモと同じで,果実が無毛のため滑らかな果皮となるのが特徴である。果実は柔軟多汁で生食とするほか,ジャムや果実酒の原料にも利用する。
執筆者:志村 勲
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