ノストラダムス(英語表記)Nostradamus

翻訳|Nostradamus

デジタル大辞泉 「ノストラダムス」の意味・読み・例文・類語

ノストラダムス(Nostradamus)

[1503~1566]フランスの医師・占星術師。1555年に著した占星術に基づく長大な予言詩「諸世紀」によって名声を博した。

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精選版 日本国語大辞典 「ノストラダムス」の意味・読み・例文・類語

ノストラダムス

  1. ( Nostradamus ) フランスの医師・占星術師。一五五五年に著わした占星術に基づく長大な予言詩「諸世紀」によって名声を博した。(一五〇三‐六六

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノストラダムス」の意味・わかりやすい解説

ノストラダムス
Nostradamus

[生]1503.12.14. サン・レミ・ド・プロバンス
[没]1566.7.2. サロン・ド・プロバンス
フランスの占星術師,医師,また史上最も広く読まれた予言書の著者。ノストラダムスの名はラテン語によるもので,フランス語名はミシェル・ド・ノートルダム Michel de Nostredame。 1521年から9年間に及ぶ放浪生活と薬草研究ののち,29年モンペリエ大学医学部に入学した。 32年末に博士号を取得後,33年に医師としてアジャン移住。やがて妻子疫病で失うと再び長い放浪生活に入るが,47年サロン・ド・プロバンスで再婚,医師として開業した。その間,46年にはエクサンプロバンス,翌年にはリヨンで,ペスト治療の斬新な処置と薬品の処方で名声を上げている。 55年,『予言集』 Les Propheties de M. Michel Nostradamus を刊行。 100編の四行詩を集めた「詩百編」 (サンチュリ centurie) 3巻と第4巻の一部 53編とを合せた4巻 353編の予言詩から成る。同年または翌年,フランス国王アンリ2世の王妃カトリーヌ・ド・メディシスによって宮廷に招かれ,王子たちの運命を占った。 58年には新しい予言を加えた『予言集』新版を刊行し,64年新国王シャルル9世侍医に任命される。フランス語のほかスペイン語,ラテン語,ヘブライ語が混在する謎めいた文体と内容ゆえに,ノストラダムスの予言はたえず大きな論争を生み出してきた。 18世紀のフランス革命の一部詳細をはじめとして,予言のうちのいくつかは後世史実を言いあてていたとも考えられている。

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改訂新版 世界大百科事典 「ノストラダムス」の意味・わかりやすい解説

ノストラダムス
Nostradamus
生没年:1503-66

南フランスに生まれ住んだ医師,占星術師。フランス名ミシェル・ド・ノートルダムMichel de Nostredame。1564年摂政カトリーヌ・ド・メディシスにより宮廷に招喚され,その子のフランス王シャルル9世の侍医となる。故郷にペストが猖獗(しようけつ)した際,その治療に献身して人望を高めたが,彼の名が今日知られているのは,予言詩《諸世紀》(1555)の作者としてである。四行詩節を連ねたこの長大な作品は,惑星の運動から得た予知と,神霊から送られた直観とによって書かれたという。洪水,疫病,飢饉,戦争などの異変が畳みかけるように語られ,世界終末の幻視も登場する。そのあいまいで不可解な表現が後世多くの解釈を生み,センセーションを巻き起こした。山師的人物と見られることもあるが,ノストラダムス自身の言によれば,キリスト教会がアンチキリストの到来によって一旦崩壊した後,神の意志による真の世界統治が実現することを説いた警世の書である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノストラダムス」の意味・わかりやすい解説

ノストラダムス
のすとらだむす
Michel de Nostredame
(1503―1566)

フランスの占星学者、医者。サン・レミー・ド・プロバンスの改宗したユダヤ人の家に生まれる。幼時より学問を好み、とくに数学、占星学、医学を学ぶ。青年期には各地の大学を遍歴し、アビニョンで古典、トゥールーズで法学、モンペリエで医学を修め、1529年には医学博士になる。諸所を旅し医術を施すが、とくに消毒法を用いたペストの防疫では各地で成功を収めたと伝えられる。プロバンス地方のサロンに居を定め、医学、薬学の知識に占星学を加え、「星占いの医師」とよばれる。55年に発表した『予言集』により名声を博す。占星学に凝った王妃カトリーヌ・ド・メディシスの信任を得、パリ、ついでブロアに迎えられ、64年には「王付医師」の称号を与えられる。とくにアンリ2世の事故死の予言が名高く、またカトリーヌの3人の王子の運命、アンリ4世の即位をも予言したといわれる。当代の大詩人ロンサールにも歌われた彼は、多くの信奉者をもち、現代に至るまでさまざまな伝説を生んでいる。

[高橋由美子]

『『ある占星師の話――ミシェル・ド・ノートルダム(ノストラダムス)の場合』(『渡辺一夫著作集4』所収・1971・筑摩書房)』

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百科事典マイペディア 「ノストラダムス」の意味・わかりやすい解説

ノストラダムス

フランスの占星術師,医師。フランス名ミシェル・ド・ノートル・ダムMichel de Nostre-Dame。リヨンのペスト流行の際治療に献身して人望を高めたほか,シャルル9世の侍医も務めた。1555年に占星術と見神体験に基づくと称する韻文の予言書《諸世紀》を刊行し,世界終末の幻視などを記述した。その不可解な表現は後世多くの解釈を生み出し,俗流オカルティズムの定本であり続けている。

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367日誕生日大事典 「ノストラダムス」の解説

ノストラダムス

生年月日:1503年12月14日
フランスの占星家,医者
1566年没

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世界大百科事典(旧版)内のノストラダムスの言及

【占い】より

…ドイツの皇帝ルドルフ2世も,ケプラーの師であるブラーエに自分のホロスコープを作成させているが,当時は,人体の各部分(ミクロコスモス)と天体の配置(マクロコスモス)との間に著しい照応が見られるとして,特に占星術と結びついた手相学人相学などが流行したのである。そうした傾向は近世に入ってさらに促進され,多くの予言者,占星術師,神秘家が登場するが,なかでも16世紀にシャルル9世の侍医をつとめたノストラダムスは有名である。 近世以降にも,ラーファター,F.J.ガルなどが登場し,人相学,骨相学はさらなる発展を示すわけであるが,それは同時に占いから宗教的側面が失われ,世俗化・遊戯化していくプロセスとも言えよう。…

※「ノストラダムス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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