のっぺらぼう(読み)ノッペラボウ

デジタル大辞泉 「のっぺらぼう」の意味・読み・例文・類語

のっぺら‐ぼう

[名・形動]《「のっぺらぽう」とも》
一面に平らで凹凸がないこと。なんの変化もないこと。また、そのさま。「のっぺらぼうな(の)顔」「のっぺらぼうでだだっぴろい土地」
顔に目・鼻・口のない化け物
[類語]平ら平たい平べったいのっぺり水平平坦坦坦扁平均すぬっぺりつるつるつるりすべすべずべら坊

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精選版 日本国語大辞典 「のっぺらぼう」の意味・読み・例文・類語

のっぺら‐ぼう

  1. 〘 名詞 〙 ( 「のっぺらぽう」とも )
  2. ( 形動 ) 一面に平らで凹凸のないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「金柑頭を胴へ打込み混沌房(ノッヘラボウ)にして」(出典:談義本・当世花街談義(1754)一)
  3. ( 形動 ) 何の変化もしないこと。何の反応もないこと。また、模様も飾りもないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「のっぺらぽうに講義を聴いて、のっぺらぽうに卒業し去る公等日本の大学生」(出典:三四郎(1908)〈夏目漱石〉三)
  4. 間の抜けていること。おろかなこと。うっかりしていること。また、その人。
  5. 背が高く、顔に目鼻口のないばけもの。ぬっぺらぼう。
    1. [初出の実例]「のっへらほふに少将も気が付す」(出典:雑俳・柳多留‐六三(1813))

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デジタル大辞泉プラス 「のっぺらぼう」の解説

のっぺらぼう〔妖怪〕

日本妖怪。顔に目鼻口が無い化け物で、類似伝承各地に伝わる。小泉八雲の「怪談」などに記述があり、ムジナタヌキなどが化けたものとされることもある。

のっぺらぼう〔絵本〕

杉山亮、軽部武宏による絵本作品。2010年刊行。同年、日本絵本賞受賞。

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