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はさみ(鋏) はさみchela

翻訳|chela

世界大百科事典 第2版の解説

はさみ【はさみ(鋏) chela】

動物学用語。典型的には節足動物の一部の付属肢に見られる構造で,その末端節と次節が変形して形成される。末端節は可動指となり,次節の末端部が伸長した刀状の不動指との間でかみ合うようになっているもので,両指の対面する内縁には歯状の突起を備えていることが多い。カニ類,ザリガニ類の第1歩脚(鉗脚(かんきやく)cheliped)やサソリ類の第2肢(脚鬚(きやくしゆ)pedipalp)は,とくに強大なはさみを形成することが多い。

はさみ【はさみ(鋏)】

相対する2枚ののすり合せにより,ものをはさみ切る道具。てこの原理を用いており,支点の位置により次の3種類に分類できる。(1)形態がU字状で腰のばねが支点になっている元支点型。和ばさみ,握りばさみと称され,糸切り等の細かな作業に用いられる。(2)2枚の刃を柄と刃の中間でねじにより組み合わせた中間支点型。ラシャ切りばさみ,理髪ばさみ,洋ばさみ等がある。刃と柄のバランスが用途に応じて対応でき,園芸ばさみは切断する力を強くするために柄を長くするが,裁ちばさみは切断距離を長くするために刃を長くする。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のはさみ(鋏)の言及

【はさみ(鋏)】より

…相対する2枚の刃のすり合せにより,ものをはさみ切る道具。てこの原理を用いており,支点の位置により次の3種類に分類できる。…

【はさみ(鋏)】より

…末端節は可動指となり,次節の末端部が伸長した刀状の不動指との間でかみ合うようになっているもので,両指の対面する内縁には歯状の突起を備えていることが多い。カニ類,ザリガニ類の第1歩脚(鉗脚(かんきやく)cheliped)やサソリ類の第2肢(脚鬚(きやくしゆ)pedipalp)は,とくに強大なはさみを形成することが多い。カブトガニ類では第1肢(鋏角(きようかく)chelicera)および第2~5肢(歩脚),クモ類,サソリ類でも第1肢(鋏角),タナイス類では第2胸肢,クルマエビ類では第1~3歩脚がはさみになるなど,種類により異なる付属肢ではさみが形成されている。…

※「はさみ(鋏)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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