ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バッサーニ」の意味・わかりやすい解説
バッサーニ
Bassani, Giorgio
[没]2000.4.13. ローマ
イタリアの小説家。ユダヤ系の家庭に生れ,フェララで成長した。ボローニャ大学で文学を専攻。第2次世界大戦中の 1943年春,反ファシズム活動のかどで逮捕され,イタリアが連合国との休戦協定に調印した後はナチス・ドイツの傀儡政権に対する抵抗運動に参加。第2次世界大戦が終ると,『ボッテーゲ・オスクーレ』 (1948~59) や『パラゴーネ』 (53創刊) 誌などの編集にたずさわるかたわら,故郷フェララを舞台にした小説で,ユダヤ人の悲しみと苦難の生活を,抒情的な文体で描いた。主著『五つのフェララ物語』 Cinque storie ferraresi (56) ,『フィンツィ・コンティーニ家の庭』 Il giardino dei Finzi-Contini (62) ,『扉のかげで』 Dietro la porta (64) ,『乾し草の匂い』L'odore del fieno (72) 。
バッサーニ
Bassani, Giovanni Battista
[没]1716.10.11. ベルガモ
イタリアの作曲家。おそらくベネチアでレグレンツィに師事。 1677年フェララのアカデミア・デラ・モルテのオルガニストに就任,のち楽長となる。 88年ベルガモ大聖堂の楽長。オペラ 11,オラトリオ 12のほか,多数の器楽曲と宗教曲がある。
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