バーサ(読み)ばーさ(英語表記)Bhāsa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーサ」の意味・わかりやすい解説

バーサ
Vaasa

フィンランド南西部,バーサ県の県都。ボスニア湾中部にある港湾都市市民の約半分はスウェーデン語を話す。港は木材・木工製品の積出しのほか,スウェーデン行きの定期船が出ている。主要産業は,製材,メリヤス類,綿織物製粉,パン,精糖石鹸,自動車製造などがある。 1606年に創設され,1852年の大火後,8kmほど海岸寄りに移り,1917年までニコラインカウプンキとも呼ばれていた。 18年のフィンランド独立戦争中には白フィンランドの首都。人口5万 3738 (1992推計) 。

バーサ
Bhāsa

古代インドの劇作家。3世紀頃在世。『スバプナバーサバダッター (夢のバーサバダッター) 』 Svapnavāsavadattāなど 13種のサンスクリット劇作家と伝えられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーサ」の意味・わかりやすい解説

バーサ(フィンランド)
ばーさ
Vaasa

フィンランド西部の港湾都市。ボスニア湾の最狭部に1606年創設された。人口5万7014(2001)。南部ポヒャンマー地方の中心地で、かつては造船が盛んであったが、現在では、機械繊維既製服などのほか、港湾に荷揚げされる原料を用いた精糖、コーヒーなどの工業が成立している。南部ポヒャンマー地方の穀倉地帯のみならず、ボスニア湾の対岸スウェーデンのウーメオなどとも経済的な結び付きがある。バーサ大学(1968創立)の所在地

[塚田秀雄]


バーサ(サンスクリット劇作家)
ばーさ
Bhāsa

生没年不詳。古代インドのサンスクリット劇作家。3世紀ごろ活躍。カーリダーサ先駆者として名声は高かったが、1910年に初めて彼の作品と推定される13種の戯曲が南インドで発見された。これらの作品の全部、あるいは一部が彼の真作かどうかは確認されないが、『プラティジュニャーヤウガンダラーヤナ』と『スバプナバーサバダッター』はとくに優れ、古典劇隆盛の先駆をなすものとされる。

[田中於莵弥]

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