バーン(読み)ばーん(英語表記)barn

翻訳|barn

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーン」の意味・わかりやすい解説

バーン
ばーん
barn

原子核物理学において、原子核素粒子が相互に衝突する場合の、各粒子の衝突確率断面積単位。国際単位系(SI)においては「その他の非SI単位」の一つとして採用されている。記号はb。原子核の半径は10-14メートル程度であるから、その断面積は10-28平方メートル程度になる。

  1b=100-28m2
入射原子核が物質中を通過するとき、吸収分裂散乱などの原子核過程がおこる。バーンはこの確率の目安となる単位である。この名称は1942年アメリカで初めて用いられた。

[小泉袈裟勝・今井秀孝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーン」の意味・わかりやすい解説

バーン
barn

原子核物理学において散乱または反応の確率を表わす有効断面積の単位。記号はb。 1bは 10-28m2 。原子核の半径は 10-14m 程度であるから,1bは原子核の幾何学的断面積程度である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android