パラ鶏冠石(読み)ぱらけいかんせき(その他表記)pararealgar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パラ鶏冠石」の意味・わかりやすい解説

パラ鶏冠石
ぱらけいかんせき
pararealgar

硫化ヒ素鉱物鶏冠石とは同質異像関係にある。これまで確認されたものはすべて粉末状。鶏冠石の分解鉱物として産する。光線による分解もありうる。日本では群馬県下仁田(しもにた)町西牧(さいもく)鉱山閉山)産の鶏冠石の一部がこれに相当する。

 共存鉱物は鶏冠石、輝安鉱(きあんこう)、安四面銅鉱(あんしめんどうこう)、自然砒(ひ)、自然硫黄(いおう)など。同定外観。鶏冠石の赤色が黄色味を帯び、粉末化したもの。透明度が高まる感じになる。細粉にすると色がいっそう黄色くなる。命名は鶏冠石との同質異像関係による。

加藤 昭]


パラ鶏冠石(データノート)
ぱらけいかんせきでーたのーと

パラ鶏冠石
 英名    pararealgar
 化学式   AsS
 少量成分  報告無
 結晶系   単斜
 硬度    1~1.5
 比重    3.50
 色     黄橙~橙褐
 光沢    ガラス樹脂
 条痕    鮮黄
 劈開    未記載
       (「劈開」の項目を参照)

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最新 地学事典 「パラ鶏冠石」の解説

パラけいかんせき
パラ鶏冠石

pararealgar

化学組成As4S4の鉱物。単斜晶系,空間群P21/c,格子定数a0.9909nm, b0.9655, c0.8502, β97.29°,単位格子中4分子含む。粉状〜粒状。ガラス〜樹脂光沢。劈開なし。硬度1〜1.5。比重3.52。黄〜橙褐色,条痕明黄色。屈折率n > 2.02。主に鶏冠石の分解で生じ,特に光に長くさらされ黄色味が増した鶏冠石はほぼパラ鶏冠石に変化している。古い文献では,この黄色分解物を石黄(雄黄,雌黄)(orpiment)としている場合があるので注意。日本でも,群馬県西ノ牧鉱山,三重県丹生にう鉱山,宮城県文字鉱山など産地は多い。名称は,鶏冠石と似ているが,結晶構造が異なることからパラをつけた。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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