ビタミンB12(読み)ビタミンビーじゅうに

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビタミンB12」の意味・わかりやすい解説

ビタミンB12
ビタミンビーじゅうに
vitamin B12

シアノコバラミンともいい,吸湿性暗赤色結晶。造血機構に関与し,アミノ酸代謝における補酵素の働きをする。肝臓抽出物質から発見された。ビタミンB12欠乏症の特徴は体細胞が巨大になることで,悪性貧血の場合の巨赤芽球性貧血が代表的である。このほか,胃全摘,妊娠,広節裂頭条虫症盲管症候群などでも起る。肝臓から有効成分を抽出し製剤した 15~30μgのシアノコバラミン製剤の注射を行えば,悪性貧血をはじめとする各種貧血,栄養性神経疾患,肝硬変症,放射線障害などに卓効がみられる。吸収率の悪いのが欠点で,それを改善するために,ヒドロキソコバラミンや補酵素型のメコバラミンが研究・開発された。副作用の報告はほとんどない。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビタミンB12」の意味・わかりやすい解説

ビタミンB12
びたみんびーじゅうに

ビタミン

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