1983年に登録、2010年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)で、ブルガリアの南西部に位置する同国最大の国立公園。ピリン山地の最高峰はヴィクレン山(標高2915m)。地域内の起伏の多さと南に位置することから生態系も豊かで、クマやオオカミ、キツネ、ムナジロテンなどの動物、オウシュウモミや絶滅危惧種のエーデルワイスなど植物の種類も多様である。1934年には自然保護区に指定され、1980年代半ばに起きた自然保護運動により、ブルガリアにおける自然保護のモデルにもなった。多様な自然が残されており、状態も良好であることから世界遺産に登録された。2010年に範囲が拡大され、高地が含まれた。◇英名はPirin National Park