デジタル大辞泉 「ふ」の意味・読み・例文・類語
ふ[助動]
「つれもなき
[補説]「ふ」は奈良時代特有の語で、まれに下二段活用として用いられる。また、主にラ行動詞に付くときは、「移ろふ」「誇ろふ」のように未然形語尾のア列音がオ列音に変わることがある。平安時代以降「移ろふ」「交じらふ」など特定の動詞に付き、接尾語化した。
ふ[五十音]
2 平仮名「ふ」は「不」の草体から。片仮名「フ」は「不」の初2画から。
[補説](1) 「ふ」は、奈良時代以前には[pu]であったかともいわれる。(2) 「ふ」は、平安時代半ば以後、語中語尾では、一般に[u]と発音されるようになった。これらは、歴史的仮名遣いでは「ふ」と書くが、現代仮名遣いでは、すべて「う」と書く。(3) 書名別項。→ふ