最新 地学事典 「フルード数」の解説
フルードすう
フルード数
Froude number
流れのなかでの慣性力と重力の比を表す無次元数で,流速と流体中を伝わる波の伝播速度との比(Fr=U
U:流速,
執筆者:前島 渉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
Froude number
流れのなかでの慣性力と重力の比を表す無次元数で,流速と流体中を伝わる波の伝播速度との比(Fr=U
U:流速,
執筆者:前島 渉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
記号Fr,NFr.流体の運動における重力の影響を表す無次元数.元来,船の造波抵抗の研究に用いられた.すなわち,船の造波抵抗Dが,船の進行速度v,流体の密度ρ,重力の加速度gおよび船の代表長さlに関係するとして導かれる式,
D ∝ ρ v2l2f(v2/gl)
のうち,

を,この分野の研究者W. Froude(1810~1879年)の名前にちなんでフルード数という.この無次元数は,慣性力と重力との比を表しているので,かくはん,充填塔などの操作の解析にも用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
をフルード数という。幾何学的に相似な固体境界をもつ2つの自由表面流を比べるとき,もし2つの流れのフルード数が相等しければ,流れの場全体が力学的に相似になる。すなわち,2つの流れは,長さと時間の単位を適当に変えれば,完全に一致する。この法則は W.フルードによって見出されたもので,フルードの相似法則といい,船舶の模型実験などにおいて用いられる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
開水路の流れの断面平均流速と水面を伝播(でんぱ)する微小振幅長波の波速の比。フルード数は開水路の流れを常流、限界流、射流に分類するのに用いられる。フルード数は流れに作用する慣性力と重力の比の平方根としても定義され、開水路の流れの模型実験の相似則(フルードの相似則)を与えるものとしても用いられる。
[鮏川 登]
出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報
…造波現象と造渦現象は船体表面に垂直な方向の圧力を加え,この圧力の進行方向の逆向きの成分が船の抵抗となる。 造波現象と粘性による現象は異質であって,支配されるパラメーターも異なり,前者はフルード数に,後者はレーノルズ数に支配される。船の速度をU,重力加速度をg,船の長さをL,動粘性係数をνとして,フルード数は
レーノルズ数はRe=UL/νと定義される。…
…造波抵抗が船の全抵抗に占める割合は,大型タンカーで10%程度,高速コンテナー船で50%程度である。造波抵抗はフルード数
(Uは進行速度,gは重力加速度,Lは船の長さ)という無次限のパラメーターによって支配され,フルード数の増加とともに増すが,その増加は一様ではなく,山と谷をもっている。これは船体の各部から発生した波が干渉しあうためで,この干渉をうまく利用して波の山と谷とが重なるようにすれば,造波抵抗を低減させることができる。…
…なお縮む流れではマッハ数M(M=U/c。cは音速),自由表面のある流れではフルード数
も含ませる必要があるし,また非定常運動する物体では振動数をU/Lで割ったものもパラメーターとして入ってくる可能性がある。【橋本 英典】。…
※「フルード数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...