フンデルトワッサー

デジタル大辞泉 「フンデルトワッサー」の意味・読み・例文・類語

フンデルトワッサー(Friedensreich Hundertwasser)

[1928~2000]オーストリア美術家建築家本名フリードリヒ=シュトーワッサー。曲線や渦巻きをモチーフとし、色彩に富んだ絵画建築物を多く制作した。

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百科事典マイペディア 「フンデルトワッサー」の意味・わかりやすい解説

フンデルトワッサー

オーストリアの画家。本名フリードリヒ・シュトワッサーFriedrich Stowasser。ウィーン生れ。ウィーン美術学校を3ヵ月で中退し,ヨーロッパやアフリカ放浪シーレクリムトらの影響を受けながら独自の作風を模索し,1953年から渦巻パターンを取り込んだスタイルを確立抽象絵画の手法と具象的なイメージを統合し,極彩色の流れるような帯状の色面構成を通して風景や人物を描く。また,20世紀建築に対して痛烈な批判を浴びせ,1986年には植物との共生など自らの主張を実現したフンデルトワッサー・ハウスをウィーンで完成させている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フンデルトワッサー」の意味・わかりやすい解説

フンデルトワッサー
Hundertwasser, Friedensreich

[生]1928.12.15. ウィーン
[没]2000.2.19. ニュージーランド沖船内
オーストリアの画家。本名 Friedrich Stowasser。ウィーン美術学校で学ぶ。 E.シーレ,P.クレーに影響を受けた。 1950年代初めは装飾性の強い抽象画を描いていたが,1953年から渦巻型が現れ,これが以後の特徴となる。 54年に超自動筆記理論を考察し,シュルレアリスムのいう自動筆記をイメージの法則として方法化することを提唱。世紀末ウィーン美術の影響が大きいが,E.フックスらの幻想派とは一線を画している。 70年代はエコロジー (生態学) への関心で知られる。

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