ドイツの女流作家。ブラウンシュワイクの商家に生まれる。当時ドイツが女子の大学入学を認めないことからチューリヒ大学で哲学と歴史を修め,以後その多彩な才能を示しつつ時代を生きる。内面の豊かさと激しさを詩作に表した彼女は,ある商家の運命を描いた自伝的色彩の強い長編《ルードルフ・ウルスロイ2世の回想》(1893)によって,この系統の小説に先鞭をつけた。結婚によってトリエステに住んだことが,同地の貧民街を舞台にした傑作《凱旋横町から》(1902)など,イタリアを扱った作品を生むきっかけとなる。時代の動きを敏感に観取する彼女は《ロマン主義》(1899,1902)でロマン派の再評価を行い,歴史の分野では動乱期に目を向け,三十年戦争の場面をいきいきと叙述する《ドイツにおける大戦》(1912-14)等の力作を著した。1938年にはプロイセン芸術アカデミーを脱退し,ナチス政権への批判的姿勢を示した。
執筆者:藤井 忠
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