日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラーツク」の意味・わかりやすい解説
ブラーツク
ぶらーつく
Братск/Bratsk
ロシア連邦中部、イルクーツク州の都市。ブラーツク人造湖岸に港があり、バム鉄道西部の駅を有する。人口25万2500(1999)。1955年、アンガラ川のパドゥン峡谷に大水力発電所(最大出力460万キロワット)の工事が開始されたときに建設された都市で、ブラーツク‐タイシェト工業地域の一中心地。大規模な木材総合企業(製材、パルプ、厚紙製造)、アルミニウム精錬工場がある。市の南方にあったロシアの柵(さく)(要塞(ようさい)。1631建設)を起源とする旧集落は湖底に水没した。市名は、ブリヤート人をロシア語でブラート人と称したことによる。石川県七尾(ななお)市の姉妹都市。
[三上正利]