ベッセル年(読み)ベッセルねん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベッセル年」の意味・わかりやすい解説

ベッセル年
ベッセルねん
Besselian year

光行差影響を考えにいれて,平均太陽赤経が 18時 40分あるいは 280°になる瞬間年始とした太陽年で,経度の異なる土地でも同じになるので,天体の位置計算などに用いられる。ベッセル年年頭は,近代においては実際元旦とよく一致し,時刻表示小数を用いた年単位で表わされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベッセル年」の意味・わかりやすい解説

ベッセル年
べっせるねん

光行差を考慮した平均太陽の黄経が280度(赤経18時40分)に達する瞬間を年初として、相次ぐ二つの年初間の時間をベッセル年という。ベッセル年の始めはほぼ暦年の年初に同じで、長さはほぼ太陽年に等しい。ベッセル年は天文学で便宜上用いられ、一般には使用されない。

[渡辺敏夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android