改訂新版 世界大百科事典 「ボナパルト」の意味・わかりやすい解説
ボナパルト
Joseph Bonaparte
生没年:1768-1844
ナポリ王(在位1806-08),スペイン王(ホセ1世José Ⅰ。在位1808-13)。コルシカ生れ。カルロ・ボナパルトの長男。ピサ大学で法律を学び,弁護士となる。弟ナポレオンの台頭とともに1797年パルマ,ローマ駐在公使,翌年五百人会議員となり,リュネビル,アミアン両条約を締結(1801-02)。ナポレオンの皇帝即位後,ナポリ,スペイン国王に即位。修道院財産の没収など封建的特権の廃止を布告したが,民衆の抵抗運動によりフランスへ退去(1813)。その後百日天下の政府首席(1815)となったが,帝国崩壊後,アメリカ,イギリス,イタリアに亡命,フィレンツェで没。
→スペイン独立戦争
執筆者:渡部 哲郎
ボナパルト
Marie Bonaparte
生没年:1882-1962
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報