マニサレス(読み)まにされす(英語表記)Manizales

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マニサレス」の意味・わかりやすい解説

マニサレス
Manizales

コロンビア中西部,カルダス州州都。首都ボゴタの西北西約 160km,アンデスの中部山脈西斜面にあり,標高約 2126m。周辺を見おろす小高い地点に位置するため,市の灰色の大聖堂は四方から遠望される。 1848年建設の比較的新しい町であるが,現在同国で最も重要なコーヒー栽培地帯の中心地となっている。市内にはコーヒー焙煎工場のほか,セメント,農業機械,製糸織物,皮革製品などの工場がある。カルダス大学 (1950) 所在地。首都ボゴタと同国第2の都市メデリンを結ぶ幹線道路に沿いそのほぼ中間地点に位置し,またカリとメデリンを結ぶ幹線鉄道から分岐する支線が通じる。人口 28万 1912 (1985) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マニサレス」の意味・わかりやすい解説

マニサレス
まにされす
Manizales

南アメリカ北西部、コロンビア中西部、カルダス県の県都。カウカ川中流部、セントラル山脈西斜面の高原盆地の標高2150メートルに位置する。人口36万1965(1999)、40万1398(2019推計)。1848年、コーヒー・ブームのなかで集散地として創立された近代都市で、織物、ビール、靴などの工場もあり、近くに金、銀、水銀鉱山がある。住宅が山の斜面に階段状に建ち並び、碁盤目状の街路には花が咲き乱れ、「花の町」の異名がある。1979年の震災以降、郊外が急に発展し始めた。1月にコーヒー祭が催される。

[山本正三]

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