デジタル大辞泉 「ま」の意味・読み・例文・類語
ま[接尾]
「大和は国のまほら―」〈景行紀・歌謡〉
「ぬばたまの夜見し君を明くる朝逢はず―にして今そ悔しき」〈万・三七六九〉
五十音図第7行第1段の仮名で、平仮名の「ま」は「末」の草体から、片仮名の「マ」は「万」「末」それぞれの初めの2画の混合からできたものである。万葉仮名では「麻、末、滿、万、磨、摩、魔、馬(以上音仮名)、眞、前、間、鬼(以上訓仮名)」などが使われた。ほかに草仮名として「(末)」「
(万)」「
(萬)」「
(滿)」「
(馬)」「
(眞)」などがある。
音韻的には/ma/で、両唇を閉じた唇内鼻音の[m]を子音にもつが、「あまねし―あばねし(遍)」「つまびらか―つばひらか(審)」などのように、語によっては[b]と子音交替する場合もある。
[上野和昭]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...