まあ(読み)マア

デジタル大辞泉 「まあ」の意味・読み・例文・類語

まあ

[副]
とりあえずするように勧めるさま。何はともあれ。まず。「話はあとにして、まあ一杯どうぞ」「まあお掛けください」
結果自信を持てないが、一応してみるさま。とにかく。「ちょっと厄介だがまあやってみるか」
多少のためらいをもちながら、意見を述べるさま。「まあやめたほうがいい」「まあ彼が勝つだろう」
十分ではないが、一応はがまんできる程度であるさま。「まあよくできたほうだ」
[感]驚きや意外な気持ちを表す語。あら。おや。「まあ、お久しぶり」「まあ、そうでしたか」「まあ失礼ね」
[類語]2とにかくどうなりこうなりどうなりと/(4まあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずどうにかこうにかどうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにもかすかすどうやらなんとかかんとかなんとかようやっとどうにかそこそこかろうじて辛くもそれなりやっとやっとこさようやくあやうく危なく増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだえんやらやっとやっとのことでようようすんでのところ間一髪かつがつすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれほとんどオーマイゴッドなんともはやおやおやおやまああらあらおやあららあらあらまあなんとわあ

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精選版 日本国語大辞典 「まあ」の意味・読み・例文・類語

まあ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙
    1. 他のことも考えられるが、とりあえずそうしようという気持を込めて、ある行為をさし示す語。何はともあれ。まず。また、あきらめたり、なだめたりする気持を込めて、感動詞的に用いる。
      1. [初出の実例]「まあまって下さんせ」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)夢分舟)
      2. 「そんならマアいってから、後にまたはなしやせう」(出典:洒落本・妓者呼子鳥(1777)四)
    2. 完全にそうであるとはいえないが、ほぼそうであると認めつつ、ある状態をさし示す語。ともかく。多く消極的な評価や反発する気持のある場合に用いる。
      1. [初出の実例]「ごろじゃませ・仲人の目にはまあ美人」(出典:雑俳・軽口頓作(1709))
  2. [ 2 ] 〘 感動詞 〙 意外性に驚いたり、心外として反発したりする時発する語。多くは、女性が用いる。「まあきれい」「まあひどい」
    1. [初出の実例]「そりゃアマアほんの事かへ」(出典:洒落本・妓者呼子鳥(1777)四)

まあ

  1. 〘 副詞 〙ま(今)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「是はわたくしが二そくで御座ります。まあ二そくは宿におりますが」(出典:咄本・軽口御前男(1703)三)

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