むち打ち症(読み)むちうちしょう(英語表記)whiplash injury

翻訳|whiplash injury

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

むち打ち症
むちうちしょう
whiplash injury

外傷,ことに自動車の追突事故によって多発する症候群 (外傷性頸椎症候群) で,頸部痛,上肢痛やしびれ感,めまい,吐き気などが継続したり,不時に発現したりする。衝撃で,おもに頸部の脊椎がずれたり,靭帯が損傷したり,脊椎にひびが入ったり,脳に入る椎骨動脈に影響を与えることが原因と考えられている。軽症の場合は,安静や内科的処置によって1~2週間で回復するが,牽引,さらに外科療法を必要とするものもある。

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百科事典マイペディアの解説

むち打ち症【むちうちしょう】

むちが空中で振れるように,首が激しく前後に振れるために起こる障害(むち打ち損傷)による一連の症状。自動車の追突事故で起こることが多い。頸(けい)部挫傷(ざしょう)が主体で,頸椎椎間板,筋肉,神経などが傷害され,多くは頸椎関節の捻挫(ねんざ)。受傷直後から現れる急性症状は,一時的な脳震盪(しんとう)症状,頸部の痛みやしびれ,悪心(おしん)など。10日以上たって現れる慢性症状は頸頭部の痛みやしびれのほか,頭重耳鳴り,めまい,上肢のしびれ,全身のだるさなど。受傷後直ちに専門医の診断と継続的治療を受けることが必要。

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世界大百科事典 第2版の解説

むちうちしょう【むち打ち症 whiplash injury】

むち打ち損傷ともいう。自動車の追突事故などによって起こるもので,背後からの衝撃によって身体が前方に投げ出されたとき,相対的に頭部が後方に残るため,頸部が過度に引き伸ばされて起こる。このときの状態がむちの先がしなう状態に似ていることから名づけられた。医学的には過伸展損傷hyperextension injuryという。むち打ち症は追突事故のほか,急発進,急停車でも起こることがある。 症状は痛み,めまい,だるさなど,さまざまである。

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