メンヘングラートバハ(その他表記)Mönchengladbach

デジタル大辞泉 「メンヘングラートバハ」の意味・読み・例文・類語

メンヘングラートバハ(Mönchengladbach)

ドイツ西部、ノルトライン‐ウェストファーレン州の工業都市。19世紀より繊維産業発展オーストリアポストモダン建築家ハンスホラインが設計したアプタイベルク美術館がある。メンヒェングラードバッハ。

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改訂新版 世界大百科事典 「メンヘングラートバハ」の意味・わかりやすい解説

メンヘングラートバハ
Mönchengladbach

ドイツ西部,ノルトライン・ウェストファーレン州の都市。人口26万1966(2004)。クレーフェルトを中心とするニーダーライン繊維工業地帯の一環をなす。10世紀後半に設立されたベネディクト会修道院に起源をもち,14世紀に都市法を獲得。この地域は中世より亜麻栽培が盛んで,当市から亜麻織物ネーデルラント,イギリスに輸出したが,18世紀には綿工業が移植された。19世紀初頭ライン左岸域がフランス領に編入されると右岸域から綿工業者の移住が相次ぎ,綿工業が急速に興隆して〈ラインのマンチェスター〉と称された。今日は絹,羊毛合成・化学繊維が主要素材となり,繊維・衣料生産のほかに,金属加工,繊維・工作・製材用機械,航空機部品,電子機器,皮革,印刷等の工業部門をもつ。1954年以来,NATO中部ヨーロッパ空軍司令部が置かれる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メンヘングラートバハ」の意味・わかりやすい解説

メンヘングラートバハ
めんへんぐらーとばは
Mönchengladbach

ドイツ西部、ノルトライン・ウェストファーレン州の都市。人口26万3000(2000)。ライン川を隔ててデュッセルドルフの約30キロメートル西方、オランダとの国境近くに位置する。ドイツ最大級の繊維工業都市。中世以来、亜麻(あま)栽培と麻織物工業で知られていたが、18世紀に綿工業、その後、絹および人絹工業、それに衣服工業が加わった。これと関連する機械工業、鉄および金属加工業、卸売問屋が立地する。ライン川左岸の交通結節点をなし、左岸地方の商業、教育の中心地でもある。50を超える経済団体の事務局がある。

[齋藤光格]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メンヘングラートバハ」の意味・わかりやすい解説

メンヘングラートバハ
Mönchengladbach

ドイツ西部,ノルトラインウェストファーレン州,ジュッセルドルフの西約 25kmにある工業都市。低ライン工業地帯の繊維工業の中心で,繊維のほか金属,機械,紙,化学製品などを産する。 972年創立のベネディクト会修道院のまわりに発達。 1336年都市権を獲得。ロマネスク様式の大聖堂 (13世紀) ,バロック様式の市庁舎 (1663) ,各種専門学校などがある。人口 25万8251(2010)。

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百科事典マイペディア 「メンヘングラートバハ」の意味・わかりやすい解説

メンヘングラートバハ

旧名ミュンヘングラートバハ。ドイツ西部,ノルトライン・ウェストファーレン州,デュッセルドルフの西方約20kmの古都で,繊維産業の一大中心。11―13世紀の後期ロマネスク様式の大聖堂はステンドグラスで有名。25万7200人(2011)。

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