もやい(催合)(読み)もやい

世界大百科事典 第2版の解説

もやい【もやい(催合)】

複数の人間が共同して作業や事業を行うこと。とくに共同作業に限定した場合はモヤイシゴトという。労力を提供したり,交換して行う共同労働ではなく,労力を出し合って一つの独立した作業や事業をするもので,共同して荒地を開墾したり,山に植林したりするのがそれである。そこには成果を平等に分配するという意味も込められている。モヤイが近年まで盛んに行われていたのは漁業である。とくに地引網漁は多くがモヤイであった。日本の伝統的な共同労働には労力を一方的に提供するテツダイ(手伝い),労力を交換するユイ(結),そしてこのモヤイがあったが,そのなかで最も共同性が強い。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

栄典制度

社会に対する功労者の栄誉を表彰するために国法上与えられる特殊な地位に関する制度。大日本帝国憲法時代には,爵,位,勲章および褒章があり,その授与は天皇の大権事項であった(15条)。日本国憲法下にいたって...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android