ロクスビー鉱(読み)ロクスビーこう(その他表記)roxbyite

最新 地学事典 「ロクスビー鉱」の解説

ロクスビーこう
ロクスビー鉱

roxbyite

化学組成Cu9 S5鉱物,三斜晶系(擬単斜晶系),空間群,格子定数a1.34051(9)nm, b1.34090(8), c1.54852(3),α90.022(2)°, β90.021(2)°, γ90.020(2)°,単位格子中の分子数2。輝銅鉱-方輝銅鉱グループ。色:青黒~黒,金属光沢~亜金属光沢,反射光での色:白~青色味をおびた淡白,異方性:たいへん弱い,0.01mm以下の自形結晶,劈開{100}不明瞭,硬度2.5~3,VHN50=83kɡ/mm2デュルレ鉱斑銅鉱黄鉄鉱黄銅鉱赤鉄鉱産出。デュルレ鉱の変質物。原産地はオーストラリア南オーストラリア州 Roxby Downs,Olympic Dam銅・金・ウラン熱水鉱床。新潟県三川鉱山からも産出。命名は原産地名に由来。参考文献W.G.Mumm et al. (1988) Min. Mag., Vol.52:323

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロクスビー鉱」の意味・わかりやすい解説

ロクスビー鉱
ろくすびーこう
roxbyite

Cu1+(一価銅)とCu2+(二価銅)の両方を含む輝銅鉱類似の銅硫化物。輝銅鉱群鉱物の一つ。自形未報告。顕微鏡的な直線的輪郭の見えることはあるが未記載。深熱水性銅鉱床や斑岩(はんがん)銅鉱鉱床で、初生のデュルレ鉱の分解物として生成される。日本では新潟県東蒲原(ひがしかんばら)郡三川(みかわ)村(現、阿賀(あが)町)三川鉱山(閉山)から産した。

 共存鉱物は、デュルレ鉱、斑銅鉱、黄鉄鉱、黄銅鉱、赤鉄鉱など。ほかの銅過剰の硫化銅鉱物とは肉眼的には識別できない。命名は原産地南オーストラリア、ロクスビー・ダウンズRoxby Downsによる。

加藤 昭 2018年12月13日]


ロクスビー鉱(データノート)
ろくすびーこうでーたのーと

ロクスビー鉱
 英名    roxbyite
 化学式   Cu58S32
 少量成分  Feが該当するともいわれるが、少量でも必須成分の可能性がある
 結晶系   単斜(擬直方)
 硬度    3(ビッカース硬度から逆算
 比重    ~5.7
 色     青黒
 光沢    金属
 条痕    黒
 劈開    一方向に弱い劈開がある
       (「劈開」の項目を参照)
 その他   原論文では(Cu,Fe)1.78S~(Cu,Fe)1.83S、Feは最大で0.02程度と記載されたが、2013年に理想式としてCu58S32の正当性が実証された

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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