ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アオサギ」の意味・わかりやすい解説
アオサギ
Ardea cinerea; grey heron
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コウノトリ目サギ科の鳥。全長約95cm。一見ツルに似た大型の鳥で,事実ツルと見まちがわれることがときどきある。背は青灰色で,頭頸部は白いが,眼の上から後頭にかけて黒色で,後頭の数本の羽毛は長い冠羽となる。風切羽と胸側,腹側は黒い。幼鳥は頭上が青灰色で,後頭の冠羽がない。ユーラシア大陸のほとんど全土,アフリカ,マダガスカルに分布する。日本でも全国に分布し,北海道(夏鳥)と本州,四国(留鳥または漂鳥)で繁殖している。比較的広いところを好み,海岸,干潟,川岸,湖畔などでよく見かける。飛行中にときどきクェーッという声を出す。食物は主として魚類,カエル,ザリガニなどで,大型の昆虫,タニシ,小型の哺乳類も食べる。成鳥(体重約1.5kg)が1日に食べる餌の量は330~500gであるという。繁殖期には群集して高い木の頂上近くに集団営巣する。アオサギ属には世界で11種がある。
執筆者:森岡 弘之
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鳥綱コウノトリ目サギ科の鳥。大形のサギで、ときにはツルと見間違えられることもある。全長約95センチメートル。背は青灰色で、頭頸(とうけい)部と下面の大部分は白く、目の後方と長い冠羽は黒い。風切(かざきり)、胸側、腹側も黒色。ユーラシア大陸の大部分、アフリカ、マダガスカル島に分布する。日本では北海道、本州、四国で繁殖し、北海道では夏鳥、本州以南では留鳥か漂鳥である。湖畔、沼沢地、水田、川岸、干潟などに生息し、浅い水中で魚、カエル、ザリガニその他の動物を捕食する。巣は高木の頂上近くにつくり、集団繁殖する。繁殖期は4~7月。近縁種に北アメリカのオオアオサギA. herodiasやアフリカのオニアオサギA. goliathなどがある。
[森岡弘之]
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…全長40cmに達する。背方は暗青色を帯び,伊豆大島ではアオムロ,和歌山県串本ではアオサギと呼ばれる。神津島でシッカリというが語源不明。…
※「アオサギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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