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アゾトバクター アゾトバクターAzotobacter

5件 の用語解説(アゾトバクターの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アゾトバクター
アゾトバクター
Azotobacter

真正細菌類の1属。土壌中・水中に生息し,空気中の遊離窒素を固定する能力がある。概して大型で桿状,ときに球状で,外観が酵母に似ていることもある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

アゾトバクター【azotobacter】

土壌中,水中に広く分布し,自然界の有機物を消費して窒素固定を行う好気性細菌。非共生的窒素固定細菌であるアゾトバクターによる窒素固定の効率は,1gの炭水化物消費量について5~20mgの窒素であって,共生的窒素固定細菌である根粒菌の1/10以下である。近年,植物根圏および葉圏において,アゾトバクターなどの窒素固定菌が分布していることがわかり,これらの細菌は植物の分泌する有機物を消費して窒素固定を行い,固定された窒素はいずれ植物に吸収利用され,一種の緩い共生関係にあるものと考えられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

アゾトバクター【azotobacter】

真正細菌目の好気性細菌の一属。土壌・水中に分布し遊離の窒素を窒素化合物として固定する働きをもち、自然界における窒素循環に重要な役割を果たす。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アゾトバクター
あぞとばくたー
[学]Azotobacter

細菌類、真正細菌目の1属名。「グラム陰性、好気性の桿菌(かんきん)または球菌」グループに分類される。化学合成従属栄養細菌。好気的条件下で空中窒素を固定する。広く土壌中、水中に分布し、自然界での窒素循環のうえで重要な役割を演ずる。細胞形状は多形態性で種々の形態を示すが、桿形ないし球形、多くの細胞の幅が2マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)と、比較的大形である。多くの種類は鞭毛(べんもう)をもち運動性がある。周毛性である。多量の多糖体を菌体外に生産し、固形培地上では独特な粘質(ねんしつ)状の集落(コロニー)となる。特徴のある休眠細胞(シスト)を形成する。栄養細胞は外側にもう1層の構造体をもち、乾燥には耐性を示すが、熱には耐性がない。土壌を顕微鏡によって観察すると、しばしば多くのシストを見ることができる。通常の培養ではシスト化はしない。生育最適温度は20~30℃、生育可能な水素イオン濃度指数(pH)域は5.5~8.5であるが、土中での窒素固定の最適pHは7.0~7.5である。この属のなかには植物の根と共同して生活するものが1種含まれている。
 広義には「アゾトバクター」の語が土壌中で遊離して生活を営む空中窒素固定菌をさす場合がある。アゾトバクター属以外に4属が知られており、窒素固定に関しての特徴をあげると次のようである。(1)アグロモナス属Agromonas 酸素分圧の低いところで窒素固定、(2)アゾモナス属Azomonas 低いpH(4.6~4.8)域で窒素固定、(3)ベイゼリンキア属Beijerinckia 37℃で生育、熱帯地方で窒素固定、(4)デルキシア属Derxia メタンなどの炭化水素を炭素源として同化可能、熱帯地方に分布し窒素を固定する。[曽根田正己]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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