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アネトール 〈ドイツ〉Anethol

栄養・生化学辞典の解説

アネトール

 C10H12O (mw148.21).

 アニススターアニスウイキョウなどの精油の主成分.アーモンド油の香味成分でもある(構造式は22ページ)

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

アネトール【anethole】

アニス油,ウイキョウ油の主成分で,芳香のある無色の液体。p‐プロペニルアニソールにあたる。融点22.5℃,沸点235℃。水に微溶,ベンゼン,二硫化炭素,クロロホルムには可溶。二重結合に臭素を付加したジブロマイドは針状結晶で,融点67℃。酸化によりアニスアルデヒドが得られることから,その原料としても用いられる。水酸化カリウムと熱すればアノールHOC6H4CH=CHCH3を生成する。食品用香料,駆風剤,防腐剤,リグニンの試薬として用いられる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アネトール
あねとーる
anethole

アニス特有の香味を有する無色の液体。化学的にはp(パラ)-プロペニルフェニルメチルエーテルとよぶ。冷時固化する。スターアニス油(大茴香油(だいういきょうゆ))中に多く存在し、この精油を冷却して結晶を分離するか、分留により製造する。また、アニスアルデヒドと臭化エチルマグネシウムとを反応させ、生成物を脱水させて合成する。食品、菓子の香味づけとして多量に用いられる。
 香辛料の成分として、とくにアニス特有の甘い香りはこの成分による。せっけん香料、口腔(こうくう)剤、リキュールにも使用する。[佐藤菊正・河野友美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアネトールの言及

【ウイキョウ(茴香)】より

…【星川 清親】
[薬用]
 果実もウイキョウという。精油を含み,その主成分はアネトールanetholeで,その他種々のモノテルペンからなる。そのほかに脂肪油を含む。…

【ウイキョウ(茴香)】より

…【星川 清親】
[薬用]
 果実もウイキョウという。精油を含み,その主成分はアネトールanetholeで,その他種々のモノテルペンからなる。そのほかに脂肪油を含む。…

※「アネトール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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