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アルゲダス José María Arguedas

デジタル大辞泉の解説

アルゲダス(José María Arguedas)

[1911~1969]ペルーの作家・文化人類学者。幼少期をケチュア系先住民と暮らし、長じて先住民復権運動を推進した。インディオの言語や視点を小説に反映させインディヘニスモ文学の新しい地平をひらいたほか、フォークロアの採集にも努め、民族学・文化人類学の分野でも足跡を残した。のち、ピストル自殺。著「国民文化の形成」、小説に「深い川」など。

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百科事典マイペディアの解説

アルゲダス

ペルーの作家。かつてインカ帝国の公用語として普及したケチュア語とその文学の復興,ラテン・アメリカ先住民の人権の回復を推進するインディヘニスモの運動を担った。代表作《ケチュアの歌》(1938年),《深い河》(1958年),《すべての血》(1964年)など。

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世界大百科事典 第2版の解説

アルゲダス【José María Arguedas】

1911‐69
ペルーの作家,文化人類学者。14歳までケチュア族とともに育ち,彼らをさいなむ差別と虐待に接した体験から,ケチュア語とその文学の復興,原住民の人間的諸権利の回復と擁護に努めた。代表的なものに,《水》(1935),《ケチュアの歌》(1938),《深い河》(1958),《すべての血》(1964)などがある。インディヘニスモ【上谷 博】

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大辞林 第三版の解説

アルゲダス【José María Arguedas】

1911~1969) ペルーの作家・文化人類学者。原住民復権運動の推進者。インディオの心性を内側から捉えインディヘニスモ小説を刷新した。著「国民文化の形成」、長編「深い河」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルゲダス
あるげだす
Jos Mara Arguedas
(1911―1969)

ペルーの小説家。父親がインディオの権利を擁護する弁護士であったため、長い間アンデスのインディオたちのなかで暮らし、彼らのことばであるケチュア語、同時に、その音楽や習慣を体得。インディオ文化は西欧文化にも比肩するとの信条から、ケチュア語とスペイン語との融合を試みるような小説を発表する。なかでも、カトリックの寄宿学校に入学した少年の目を通して、校内に住む者たちの愚かさと校外の自然の美しさを対称的に描いた自伝的色彩の濃い『深い河』(1958)、押し寄せる工業化の波、インディオの都市への流出など現代ペルーの抱える社会問題を描いた『すべての血』(1964)は傑作である。[安藤哲行]
『上谷博訳『報復者』(『世界短編名作選 ラテンアメリカ編』所収・1978・新日本出版社) ▽杉山晃訳『深い川』(1993・現代企画室) ▽杉山晃訳『ヤワル・フィエスタ』(1998・現代企画室)』

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