翻訳|Arles
フランス南部ブシュ・デュ・ローヌ県にある観光都市。人口5万3000(1990)。マルセイユの北西約90km,ローヌ川の形成するデルタの頂点に位置し,その行政域(コミューヌ)はフランスの米作地として知られるカマルグなどデルタ部分を含み,フランス最大の面積(750km2)である。紀元前より海上・陸上交通の要衝として発達し,古代においてはローマ帝国属州の中心であり,また4世紀以来キリスト教の重要な拠点として幾多の宗教会議が開かれ,513年には大司教座の地位を獲得した。10世紀アルル王国の首都となり,13世紀中葉プロバンス伯領に従属するまで独立を守っていた。前1世紀に建造された円形競技場,野外劇場など,フランスにおける古代ローマ時代の遺跡の最大の宝庫で,〈ガリアのローマ〉と呼ばれる。また11~15世紀の建立になるサン・トロフィム教会は正面および回廊の石像彫刻で知られ,その豊かさはプロバンス随一である。
執筆者:野沢 秀樹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報
マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...