アルル(英語表記)Arles

翻訳|Arles

デジタル大辞泉 「アルル」の意味・読み・例文・類語

アルル(Arles)

フランス南部、ローヌ川に臨む観光都市。古くはローマ帝国ガリア州都中世にはプロバンス王国の首都として栄え、円形劇場闘牛場などの遺跡が多い。

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精選版 日本国語大辞典 「アルル」の意味・読み・例文・類語

アルル

  1. ( Arles ) フランス南部、ローヌ川に臨む観光都市。古くはローマ帝国のガリアの州都。中世にはプロバンス王国の首都として栄えた。

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改訂新版 世界大百科事典 「アルル」の意味・わかりやすい解説

アルル
Arles

フランス南部ブシュ・デュ・ローヌ県にある観光都市。人口5万3000(1990)。マルセイユ北西約90km,ローヌ川の形成するデルタの頂点に位置し,その行政域(コミューヌ)はフランスの米作地として知られるカマルグなどデルタ部分を含み,フランス最大の面積(750km2)である。紀元前より海上・陸上交通の要衝として発達し,古代においてはローマ帝国属州の中心であり,また4世紀以来キリスト教の重要な拠点として幾多の宗教会議が開かれ,513年には大司教座の地位を獲得した。10世紀アルル王国の首都となり,13世紀中葉プロバンス伯領に従属するまで独立を守っていた。前1世紀に建造された円形競技場,野外劇場など,フランスにおける古代ローマ時代の遺跡の最大の宝庫で,〈ガリアのローマ〉と呼ばれる。また11~15世紀の建立になるサン・トロフィム教会は正面および回廊の石像彫刻で知られ,その豊かさはプロバンス随一である。
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百科事典マイペディア 「アルル」の意味・わかりやすい解説

アルル

フランス南東部,ローヌ河岸ブーシュ・デュ・ローヌ県の県都。古代ローマ時代から商業の中心として繁栄し,円形劇場など当時の遺跡に富む観光地多くの宗教会議の開催地となり,サン・トロフィム教会がある。ローマ遺跡とロマネスク様式建造物は1981年世界文化遺産に登録。5万3000人(2004)。
→関連項目アルル,ローマ遺跡とロマネスク様式建造物群

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世界遺産情報 「アルル」の解説

アルル

カエサルのガリア遠征以来、ローマの植民都市として繁栄したアルル。現在も、闘牛がおこなわれる円形闘技場や古代劇場、コンスタンティン浴場跡など数々のローマ時代の遺跡が点在しています。画家ゴッホが太陽の光を求めて1888年から89年まで滞在したことでも有名で、『アルルの跳ね橋』や『夜のカフェテラス』など代表作を数多く描き、創作活動に没頭した地としても知られています。強い光、空の青さ、木々の緑など、アルル一帯には美しい自然が広がっています。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

デジタル大辞泉プラス 「アルル」の解説

アルル

静岡県にある大井川鐵道株式会社のキャラクター。2009年、同鉄道井川線営業開始50周年記念に登場。「南アルプスあぷとライン」として親しまれる井川線の“アプトの妖精”の男の子。ペアとなるキャラクターはプルル。

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