アンシクロペディスト(英語表記)encyclopédiste

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンシクロペディスト
encyclopédiste

百科全書派。 1751年からフランスで出版された『百科全書』 Encyclopédieの寄稿者たちで,編集者はディドロダランベール。執筆者は多彩であったが,特にカトリック教会に反対し,反絶対王制という立場ではおおよそ一致していた。これは 18世紀後半のフランス資本主義化の総括的反映であり,啓蒙思想をはじめとする当時の進歩的思想を総動員し,89年のフランス革命への思想的武器の提供と思想的地ならしをした点,重要な意味をもつ。

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百科事典マイペディアの解説

アンシクロペディスト

百科全書派〉と訳す。フランスのディドロダランベールの協力のもとに編集した《百科全書》(1751年―1772年)の刊行・執筆に協力した啓蒙思想家(ボルテールルソーエルベシウスドルバックら)の集団。合理主義精神,科学・技術の尊重,教権主義批判等が特徴。ディドロらの唯物論的傾向が強くなるとともに分裂し,特にルソーは敵対的立場へと移っていった。

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世界大百科事典 第2版の解説

アンシクロペディスト【Encyclopédistes】

フランスの《百科全書》(1751‐80)の執筆,刊行に参加したフランス啓蒙思想家の集団。百科全書派と訳される。《百科全書》は,フランス大革命前夜の旧制度のもとで,当時の学問と技術との集大成を実現した一大出版事業で,その基本線は革命よりむしろ改革をめざすものであったが,近代的な知識と思考方法によって人々を啓蒙し,権威に対する批判的な態度をひろげた点で,革命を準備するうえに果たした役割は大であったと評価される。

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世界大百科事典内のアンシクロペディストの言及

【汎知学】より

… 一方,汎知学は自然の博物誌的諸項目をしらみつぶしに観照するために,必然的に百科全書的表現に向かう。たとえばジデロクラテスの《キリスト教的パラケルススの百科事典》は連環的に構成された博物誌的汎知学であり,のちのフランス・アンシクロペディストの思想的先駆をなす。汎知学は1600年前後の世紀転回期を自然魔術的思考によって通過したあと,三十年戦争の危機のなかで薔薇十字運動の思想的背景として吸収され,またJ.ベーメおよびベーメ派,J.A.コメニウスらに後継者を見いだした。…

【百科全書】より

…この間,宮廷内の反動派,イエズス会,ジャンセニスト,反動的文筆家たちの露骨な策動があったにもかかわらず,最初1000人だった購読者は,最後には4000人にまで膨れあがった。ディドロ,ダランベールを中心に集まった項目執筆者たちは,通常〈百科全書派(アンシクロペディスト)〉と呼ばれている。 本文第1巻の冒頭に収録されたダランベールの〈序論〉によれば,この総合大事典は二つの目的をもっている。…

※「アンシクロペディスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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