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イタコン酸 イタコンさんitaconic acid

5件 の用語解説(イタコン酸の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イタコン酸
イタコンさん
itaconic acid

イタコン酸発酵によって得られるジカルボン酸で,次の構造をもつ。 特異な臭いをもつ融点 167~168℃の無色の結晶。吸湿性,昇華性がある。ポリエステル樹脂ビニル共重合樹脂などとして塗料やイオン交換樹脂などに,高級アルコールとのエステルとして可塑剤などに使われる。

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デジタル大辞泉の解説

イタコン‐さん【イタコン酸】

itaconic acid》特異臭のある無色の結晶。天然にはコウジカビの一種により生成される。熱可塑性樹脂イオン交換樹脂合成繊維などの製造原料。メチレン琥珀(こはく)酸。

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世界大百科事典 第2版の解説

イタコンさん【イタコン酸 itaconic acid】

メチレンコハク酸ともいう。メサコン酸シトラコン酸の異性体(図参照)。融点(分解)167~168℃,密度1.63,白色結晶。特異臭を有し吸湿性が大きく,減圧下に昇華する。水,アルコールには可溶,ベンゼン,クロロホルム,四塩化炭素,エーテル,石油エーテルなどには難溶。アコニット酸,またはクエン酸の分解で得られる無水イタコン酸を水で処理すると得られる。工業的には,Asperigillus terreusA.itaconicusなどの菌類を硫安などの栄養素を含むサトウキビ培地で培養して製する。

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大辞林 第三版の解説

イタコンさん【イタコン酸】

特異な臭気のある無色結晶。化学式 HOOC(=CH2)CH2COOH 工業的にはサトウキビを培地としてある種の糸状菌を培養して製造する(イタコン酸発酵)。合成樹脂・合成繊維・可塑剤の原料。メチレンコハク酸。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イタコン酸
いたこんさん
itaconic acid

脂肪族ジカルボン酸の一つ。天然には菌類の代謝物として得られる。工業的にもイタコン酸発酵を利用して製造する。菌としてアスペルギルス属の一群Aspergillus terreusを用いると、グルコースから60%程度の収率でイタコン酸が得られる。
 水にかなり溶けるほか、エタノール(エチルアルコール)にも溶ける。重合により水溶性の樹脂が得られるので親水性の合成樹脂をつくる原料になる。ジエステルは熱可塑性樹脂、合成繊維などの原料となる。[廣田 穰]

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世界大百科事典内のイタコン酸の言及

【アコニット酸】より

…生理的に重要なのは,比較的不安定なシス‐アコニット酸で,クエン酸回路の酵素であるアコニターゼの作用により,クエン酸およびイソクエン酸から可逆的に生成する。梅酢の表面に発育する糸状菌Aspergillus itaconicusはイタコン酸発酵により,シス‐アコニット酸からイタコン酸を大量につくる。一方トランス型は安定で,トリカブト属Aconitumやトクサ,サトウキビ,テンサイなどの植物に含まれる。…

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