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イワイチョウ

百科事典マイペディアの解説

イワイチョウ

ミツガシワ科の多年草。本州中部〜北海道の亜高山帯湿地にはえる。根茎は太く,葉は腎臓形で厚く,つやがある。8月,高さ20cm内外の花茎を出し,頂に白花数個つける。

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世界大百科事典 第2版の解説

イワイチョウ【Fauria crista‐galli (Menz.) Makino ssp.japonica (Franch.) J.M.Gillett】

ひげ根のある太い根茎をもつミツガシワ科の平滑な多年生水草(イラスト)。根茎は枯れた葉鞘(ようしよう)および鱗片葉におおわれ,長い柄のあるやや厚い腎形の葉をつける。葉身は長さ3~10cm,幅4~17cmで,へりに細かい鈍歯があり,先端はゆるく没入し,基部は心形になり,イチョウの葉を連想させるところから和名がついた。水湿地に生育するのでミズイチョウともいう。7~8月に,15~40cmの花茎を出して,多数の白い花をつける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イワイチョウ
いわいちょう / 岩公孫樹
[学]Fauria crista-galli (Menz.) Makino

ミツガシワ科の多年草。別名ミズイチョウ。太い地下茎が横にはい、葉は長柄があって、根際につき、腎臓(じんぞう)形で厚く、光沢があり、先はへこむ。花茎は高さ15~40センチメートル。7~8月、花茎の先に枝を分け白色の花が上向きに開く。花冠は深く5裂し、裂片の縁(へり)は波打ち、長雄蕊花(ゆうずいか)と短雄蕊花があって株が異なる。本州の中部地方以北、北海道の亜高山帯の湿地に群生し、北アメリカ北西部にも分布。名は葉の形がイチョウを思わせるのでいう。イワイチョウ属は1属1種で、日本産を亜種として区別する説もある。[高橋秀男]

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世界大百科事典内のイワイチョウの言及

【湿原】より

… アイルランドなどの極端に湿潤な海洋性気候下では,土壌は塩基が溶脱されて酸性となり,鉱物質基盤の上にミズゴケが直接生育できるため,ドームは形成されずに地形なりにミズゴケ類が平坦に広がったブランケット湿原blanket bogが発達する。日本の中部地方以北の多雪山地の冷涼な湿地に発達する山地貧養湿原とよばれる湿原はこの型で,ミズゴケ類,キンコウカ,イワイチョウなどが生育する。 シュレンケのミズゴケの生長がよくなりブルトに発達するとか,湛水シュレンケが浸食されて池塘ができるとか,池塘が埋まってシュレンケになるとかというように微地形は変化しても,水位や水質が変わらないかぎり高層湿原は長期に安定する。…

※「イワイチョウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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