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インポテンス いんぽてんす

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食の医学館の解説

いんぽてんす【インポテンス】

《どんな病気か?》
〈心因性のものは若い人に増加傾向あり〉
 インポテンスとは、性交に十分な勃起(ぼっき)が起こらず、満足な性交が行えない状態です。日本性機能学会によれば、「性交のチャンスがあっても、その75%以上で性交が行えないもの」と定義されています。
 原因は、機能的障害と器質的障害とに大別されます。
 前者は、体のどこにも障害のない心因性のものをさし、後者は、陰茎(いんけい)そのものの障害のほか、神経や血管の障害、内分泌(ないぶんぴつ)の病気などのあるものをさします。
 性交時には勃起しなくても、自慰(じい)で射精(しゃせい)ができたり、いわゆる「朝立ち」が十分にある場合は機能的障害です。インポテンスの大部分はこのタイプで、最近、若い人に増加傾向がみられます。
 また、加齢や糖尿病(とうにょうびょう)によるものなど、器質的障害と機能的障害とをあわせもつケースもあります。
《関連する食品》
〈亜鉛とムチンの滋養強壮効果に期待〉
○栄養成分としての働きから
 性的能力の低下に効果的といわれるのは亜鉛(あえん)です。亜鉛は「セックス・ミネラル」とも呼ばれ、不足すると生殖(せいしょく)能力が衰えて妊娠しにくくなるといわれています。
 男性の前立腺(ぜんりつせん)にも大量に存在しており、性ホルモンの合成にかかわって、精子(せいし)づくりを活発にする役割をになっています。
 亜鉛を多く含む食品はカキ、牛もも肉、レバーウナギなどです。なかでもカキに含まれる亜鉛量は格段に多く、100g中13.2mgと所要量(10mg/日)を上回るほどです。
 昔から「精がつく」といわれている食べものには、ヌルヌルした食品が多いのですが、ヤマノイモオクラナメコ、ウナギ、納豆などのぬめりのもとは、ムチンなどのムコ多糖体です。
 ムチンには、胃壁を保護して、たんぱく質を効率よく利用させる働きがあるといわれており、滋養強壮(じようきょうそう)作用が期待できます。
〈心身を健康にするビタミンB群やE、グルタミン酸も有効〉
 インポテンスには、元気な体をつくると同時に、精神状態を安定させる作用がある、ビタミンB群も有効です。
 ビタミンB群は、協力しあってエネルギーの供給や老廃物の代謝(たいしゃ)にかかわるため、どれか1つを単独でとるより、まんべんなく摂取したほうが効果的です。
 B群全般を含む食品には、玄米(げんまい)や小麦胚芽(こむぎはいが)、レバー、牛乳、青背の魚などがあります。
 老化防止のビタミンとして知られるビタミンEには、性ホルモンの分泌(ぶんぴつ)をうながし、生殖機能の衰えを防ぐ働きもあります。
 ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類や、ウナギ、たらこ、ブロッコリー、青菜やカボチャなどに多く含まれています。
 また、アミノ酸の一種であるアルギニンは、精子数を増加させる作用があります。アルギニンは、魚類の白子に多く含まれています。
 これらの食品を十分にとり、ゆっくり休養をとって、あまり気にしないようにすることがインポテンス改善の早道です。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。食品は薬品ではありません。病気にかかったら、かならず医師の診察を受けてください。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インポテンス
いんぽてんす
impotence英語
Impotenzドイツ語

インポテンツともいい、陰萎(いんい)とか性的不能症とも訳されている。最近では性交不能のみをインポテンスとよび、射精障害や性欲の欠乏のような性機能障害は含めないことが多い。器質的原因による器質性インポテンスと機能的原因(おもに精神的原因)による機能性インポテンス、両者の混在する混合性インポテンスなどがある。
 器質的原因としては、陰茎の先天的な形態異常、尿道下裂、陰茎異物、形成性陰茎硬化などの外陰部の器質的変化をはじめ、脳卒中、脳腫瘍(しゅよう)、多発性硬化症、脊髄(せきずい)損傷、骨盤内手術などの神経系の器質的変化、高齢によるインポテンスの重要な原因である血管系の器質的変化、加齢に伴う男性ホルモンの減少、末端肥大症、クッシング症候群、アジソン病、粘液水腫などの内分泌系の器質的変化、そのほか肝疾患、腎(じん)疾患、慢性前立腺(せん)炎などの器質的変化があげられる。また、機能的原因としては、精神的緊張、不安、恐怖、性知識の不足などのために性行為に失敗すると、また失敗するのではないかという予期不安を生じ、これが次の性行為を失敗させ、ますます不安や緊張が高まり失敗を繰り返すうちに悪循環に陥り、パートナーと向き合うとかならずこのような症状が発現するようになる。また、過度の自慰、性交による勃起(ぼっき)中枢の興奮性低下などの濫淫(らんいん)によるものなどがある。糖尿病のように器質的要因と心理的要因の混在するものや、降圧薬や自律神経薬が原因のこともある。器質性インポテンスでは原因疾患の治療がたいせつで、神経障害のある場合は陰圧式勃起補助具やプロスタグランジンE1の陰茎海綿体注射を試みる。これで効果がない場合はシリコーンプロステーシス陰茎内移植手術が行われる。心理的抑制によるものには行動療法をおもに行うが、正しい性知識を与えたり、抗不安剤などの投与も有効である。また陰圧式勃起補助具やプロスタグランジンE1の陰茎海綿体注射で人工的に勃起させ性交を試み、自信を回復させるのがよい。[白井將文]

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