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ウィントシャイト ウィントシャイトWindscheid, Bernhard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウィントシャイト
Windscheid, Bernhard

[生]1817.6.26. ジュッセルドルフ
[没]1892.10.26. ライプチヒ
ドイツの民法学者。ベルリンとボンの大学で法学を学び,ボン大学の員外教授を振出しに,バーゼル,グライフスワルト,ミュンヘン,ハイデルベルク,ライプチヒの各大学で教職についた。ドイツ民法 BGB起草委員としても活躍し (1880~83) ,その第1草案にパンデクテン法 (→パンデクテン法学 ) の研究成果を盛り込んだ。主著の『パンデクテン法教科書』 Lehrbuch des Pandektenrechts (62~70) はパンデクテンを基礎としたドイツ普通法学の体系的な集大成として絶大な権威をもち,ドイツ民法第1草案にならって民法典を編纂した日本にも大きな影響を与えた。

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百科事典マイペディアの解説

ウィントシャイト

ドイツの法学者。パンデクテン法学(〈ローマ法大全〉の中の〈学説彙纂〉(ギリシア語で〈パンデクタエPandectae〉)の法文解釈に基づいて発展した19世紀ドイツの私法学)を理論的・体系的に構成した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウィントシャイト【Bernhard Windscheid】

1817‐92
ドイツの法学者で,専攻は民法,ローマ法バーゼル大学,ミュンヘン大学等の教授を歴任。彼の育った時代のドイツでは統一的な民法典はなく,各ラントに共通な法(普通法)としてはローマ法が通用しており,またローマ法研究が法律学の主流を占めていた。その流れをくみつつも,彼はドイツ民族の法の確立を法律学の課題とし,ローマ法の素材を現代の法的諸関係への適用可能性という尺度から再検討した。こうして彼は,将来の立法作業の下地となるべき民法学体系の完成をめざした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウィントシャイト
うぃんとしゃいと
Bernhard Windscheid
(1817―1892)

ドイツの法学者。ローマ法、民法を専攻し、1840年ボン大学の私講師、1847年同員外教授となり、その後バーゼル、グライフスワルト、ミュンヘン、ハイデルベルク、ライプツィヒなど諸大学の教授を歴任した。彼の学問的特色は、パンデクテン法学とか概念法学とよばれているように、法制度の歴史や判例、さらに社会生活の実情をいっさい排除して、ただ法概念を体系的に位置づけ、論理的に説明することを重視した。このような手法は19世紀ドイツ法学の一大特色をなしていたが、彼はそれまでの学問の集大成として『パンデクテン法教科書』Lehrbuch des Pandektenrechts全3巻(1862~1870)を発表した。この書物は、体系的民法典のなかった当時のドイツにおいては法実務の第一の学問的典拠とされた。1880年には民法典起草委員となり、約2年間立法活動に従事した。1887年のドイツ民法典第一草案は、彼の学問体系の決定的影響を受けたものだったので「小ウィントシャイト」とさえよばれた。この第一草案は、ギールケOtto von Gierkeなど、ゲルマン法の研究者たちから激しく批判されたため修正された。けれども1900年に公布・施行された今日のドイツ民法典は、彼の学問体系の影響を色濃く残している。彼の体系はまた諸外国にも大きな影響を与えた。ちなみに、日本の民法典の編別、ことに財産法の部分は、ドイツ民法典第一草案を基礎にしたものである。[佐藤篤士]

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世界大百科事典内のウィントシャイトの言及

【パンデクテン】より

…こうして歴史法学はパンデクテン法学へと発展し,いっさいの法命題を法規(ローマ法源)から演繹するための法律構成juristische Konstruktionの技術を高度に発達させた(このため概念法学と評されることにもなった)。パンデクテン法学の代表者は,ファンゲロウKarl Adolf von Vangerow(1808‐70),デルンブルクHeinrich Dernburg(1829‐1907)らであるが,とくに重要なのはウィントシャイトである。その《パンデクテン法教科書》3巻(1862‐70)は当時の法学と法実務にとって標準的な意義を獲得し,ドイツ民法典の起草にも強い影響を与えた(同法典は全体としてパンデクテン法学の所産とみられる)。…

※「ウィントシャイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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