財産法(読み)ざいさんほう(英語表記)property law

百科事典マイペディアの解説

財産法【ざいさんほう】

私有財産制度を前提とする社会における財産の支配・取引に関する法規の総称。資本主義社会は財産権不可侵契約自由の原則に立って利潤追求のために商品生産を行う。財産法は,このような資本主義の経済活動の保護,円滑化を目的としている。具体的には民法の物権法・債権法,商法などが主要なものである。家族法(身分法)に対する語。なお,相続法は,日本においては,一般に身分法の一部として扱われる。
→関連項目私法民法

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世界大百科事典 第2版の解説

ざいさんほう【財産法】

身分法との対比で用いられる語であって,広い意味では,財産上の生活関係(財貨の生産,取引等)を規律する法(民法の物権法・債権法,商法)をいい,家族の生活関係(夫婦親子等)を規律する身分法(親族,相続)と区別される。狭い意味では,民法全5編のうち,前3編(総則,物権,債権)に関する法をいい,これに対して後2編(親族,相続)を身分法という。狭い意味で用いられるのがふつうである。 財産法を身分法から区別する意味は,身分法の特殊性を主張する学者により,かつて強調された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

財産法
ざいさんほう

人の市民としての生活を規律する法律関係、すなわち私法関係のうち、家族的生活関係に関するものを除いた、経済的生活関係に関する法。身分法に対することば。民法のうちの物権法・債権法と商法とが財産法の主要なもの。合理性が支配する点が身分法と大きく異なる。

[高橋康之]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ざいさん‐ほう ‥ハフ【財産法】

〘名〙 私法のうち、経済的生活関係に関する法の総体。民法の物権法、債権法および商法など。⇔身分法

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