バーゼル大学(読み)バーゼルだいがく

大学事典 「バーゼル大学」の解説

バーゼル大学[スイス]
バーゼルだいがく

1460年に設立されたスイス最古の大学。設立当初は神学法学医学,人文科学の4学部で構成され,227人の学生と教員がいたが,2013年現在,七つの学部に約1万2800人の学生と300人を超える教授陣を擁する(『バーゼル大学 2013年版』)。17世紀にはベルヌーイ家出身の数学者や物理学者が活躍し,19世紀以来,自然科学が中心的な役割を果たしている。連邦立の大学になることも議論されたことがあったが,現在も州(バーゼル=シュタット準州とバーゼル州)の管轄下にある。1971年には世界的に有名なバイオセンター(スイス)(Biozentrum)が設立され,2003年には心理学部が設立された。創立当初の15世紀後半のバーゼルでは印刷,出版業が栄え,図書館はスイスで最も大きな図書館の一つになっている。著名な教授陣としてはエラスムス,ニーチェ,ヤスパース,カールバルト等がおり,ライヒシュタイン(Tadeus Reichstein)アーバー(Werner Arber)などのノーベル賞受賞者を輩出している。
著者: 中山あおい

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーゼル大学」の意味・わかりやすい解説

バーゼル大学
バーゼルだいがく
Univerität Basel

1460年に創立されたスイス最古の大学。ドイツフランスとの国境に近いバーゼルにある。教授用語はドイツ語。かつては,哲学者のニーチェヤスパース,心理学者のユング詩人ブラントなどが教鞭をとっていた。神学,法学,医学,哲学・歴史,理学などの学部がある。教員数約 800名,学生数約 7400名 (1997) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「バーゼル大学」の意味・わかりやすい解説

バーゼル大学【バーゼルだいがく】

スイスのバーゼルにある大学。1459年の教皇勅書によって認可され,翌年設立。16世紀にエラスムスなどの人文主義者が活躍し,アルプス以北の人文主義運動の中心の一つとなった。1830年以後はバーゼル州立の大学として再生した。伝統的な法学,神学,医学部を中心とした5学部を有する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android