ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィーン美術史美術館」の意味・わかりやすい解説
ウィーン美術史美術館
ウィーンびじゅつしびじゅつかん
Kunsthistorisches Museum Wien
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ウィーンにある美術館。マリア・テレジア広場に面して建つネオ・ルネサンス様式の建物で,ゼンパー,ハーゼナウアKarl Hasenauer(1833-94)が設計し,1872-81年に建設。コレクションは皇帝ルドルフ2世やレオポルド・ウィルヘルム大公など,歴代のハプスブルク家の熱心な美術愛好家によって収集された。50に近い展示室のうち,《農民の結婚式》などのある〈ブリューゲルの間〉はもっとも有名。絵画部門はほかに,ヤン・ファン・アイク,デューラー,ラファエロ,ルーベンス,フェルメールなど,1000点以上に及び,ルネサンスから19世紀に至るまでのヨーロッパの巨匠の作品を網羅する。ほかに,エジプト,ギリシア・ローマの古代コレクション,中世の象牙,貴金属,七宝細工による装丁板,聖遺物箱,聖杯などの工芸品,リーメンシュナイダーの彫刻《聖母子像》なども収蔵している。
執筆者:森 洋子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…それが12~13種に淘汰され,保存されたのが正倉院の楽器である。ヨーロッパの代表的な楽器博物館の一つであるウィーン美術史美術館の所蔵楽器は,16世紀チロル大公フェルディナントのアンブラス城所蔵楽器と,17世紀から発展したオピッツィ家の所蔵楽器が第1次大戦後に合併されたものである。【大橋 敏成】。…
※「ウィーン美術史美術館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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