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ウラル Ural

翻訳|Ural

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大辞林 第三版の解説

ウラル【Ural】

ウラル山脈一帯の地域。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ウラル【Ural】

ロシア連邦中部,ヨーロッパロシアシベリアの境に広がる,南北約2000km,東西40~150kmにわたる地域。ウラル山脈にまたがる大工業地帯で,多くの鉱物資源に富む。気候は大陸性で,山脈の東側ほどきびしく,寒暖の差が大きい。降水量は西側が多く,年間650~750mm,東側では500~600mmくらい。雨は主として夏季に集中して降る。北部はツンドラ,南部はステップだが,大部分は森林地帯である。原住民ウラル語系諸族に属するコミ・ペルミ,ウドムルトバシキールマンシハンティなどの少数民族で,ロシア連邦のなかで共和国や自治管区をつくっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウラル
うらる
Урал Ural

ロシア連邦の大経済地域の一つで、ウラル山脈を中心として、ロシア平原と西シベリア平原の一部が含まれる。面積82万4000平方キロメートル、人口2035万4000(1999)。植生はタイガ(針葉樹林帯)を主体として、南部にステップ(短草草原)、北部にツンドラ(永久凍土帯)がみられる。エネルギー資源には恵まれないが、多様な地下資源をもとに重化学工業が発展するロシア有数の工業地域である。
 地元資源を利用して発展した鉄工業はウラルの古い工業部門の一つであるが、今日、鉄鉱石の一部をカザフスタン共和国やクルスクから、石炭をカザフスタンのカラガンダから輸入している。また、ほとんどすべての種類の非鉄金属の精錬が行われている。機械工業はウラルの主要工業部門の一つで、重機械、輸送用機械、工作機械、農業機械などが地元産の金属を利用して製作される。化学工業はソーダ、硫酸、アスベスト、石油、コークス化学が中心である。地元の木材を利用して木材加工業も発達し、製紙部門がその中心をなしている。工業発展によって水汚染をはじめとする公害問題が発生したが、改善の努力がなされている。農業は南部を中心に、春小麦、畜産に専門化している。鉄道は中部ウラルと南ウラルを横断する路線、南北に縦断する路線が幹線で、電化が進められた。また、カマ川を中心に水運が発達する。石油、天然ガスのパイプラインが、中央アジア、西シベリアからウラルへ引かれている。[中村泰三]

歴史

キエフ公国(9~12世紀)の時代に、この地方にはバシキール、コミ、ユグラなどの先住民がいた。12、13世紀ごろにはノブゴロドの毛皮商人が出現した。15世紀後半にモスクワ公国の勢力圏に入り、16世紀なかばのカザン・ハン国の滅亡後はロシア人の進出が図られ、イワン4世の特許を得た豪商ストロガノフ家がウラルに城塞(じょうさい)を建設、植民を始めた。17世紀にはウラルを越えて、シベリア、カザフスタンへとさらに植民が進められた。15、16世紀に製塩業が、17、18世紀には鉱山採掘や冶金(やきん)業が、農奴労働を使用して盛んとなった。南部のヤイク川(現ウラル川)を拠点に広がったプガチョフの乱は、この農奴労働者を巻き込んで、政府に脅威を与えた。木炭を燃料とした時代には、ウラルの冶金業は豊富な燃料、良質な鉱石、安価な労働力により、ヨーロッパ市場で重要な役割を果たしたが、18世紀末に石炭が燃料になると急速に衰退した。しかしソビエト時代になって以後、クズバスの石炭とウラルの鉱石の結合により工業地帯として復活した。1991年12月のソ連崩壊に伴い、ロシア連邦の一地域となる。[伊藤幸男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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