オペレーションズリサーチ(読み)おぺれーしょんずりさーち

デジタル大辞泉の解説

オペレーションズ‐リサーチ(operations research)

組織運営上の問題について、最適・有効な解決の指標を、数学的、科学的方法によって求めようとする研究。第二次大戦中、英米で作戦決定の研究として発達戦後企業などに広く導入された。OR

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百科事典マイペディアの解説

オペレーションズリサーチ

OR(operations researchの略)とも。人間の行動のシステムの運営上最も効率のよい方法を捜し出す科学的な手法。第2次大戦中米英の科学者により軍事戦術上の手法として開発された。戦後,一般企業の経営システムの分野に適用され,線形計画法ゲーム理論モンテカルロ法,待合せ理論,在庫管理探索理論動的計画法シミュレーションなど多くの手法が開発された。統計的手法,確率論的考え方が素地となっている。
→関連項目インダストリアル・エンジニアリング経営工学サイバネティックスサイモンシステム工学ブラケット待ち行列利益計画

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世界大百科事典 第2版の解説

オペレーションズリサーチ【operations research】

略称OR。オペレーショナルアナリシスoperational analysisともいう。一般にシステムの計画と運用に関する諸問題を科学的な方法や道具を用いて解析し,その結果を執行者に知らせることにより,意思決定のために有用な情報を提供する方法をいう。
起源
 第2次世界大戦の直前から戦中にかけて,アメリカ軍およびイギリス軍が作戦研究(オペレーションズリサーチ)に利用したことが直接的な起源である。 1930年代の終りにイギリス空軍のための防空の研究が開始され,ノーベル賞の受賞者である物理学者ブラケットP.M.S.Blackett(1897‐1974)を中心とするブラケットサーカスと称されたグループが,新しく発明されたレーダーを用い,ドイツの爆撃機に対する防御問題や対空火器の照準などに関して研究し,多くの成果をあげた。

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大辞林 第三版の解説

オペレーションズリサーチ【operations research】

限られた資源を有効に利用して目的を最大限に達成するための意思決定を、数学的・科学的に行う手法。第二次大戦中に軍事作戦研究として英米で発達し、その後、在庫管理・生産計画など企業経営の手法として用いられるようになった。 OR 。

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精選版 日本国語大辞典の解説

オペレーションズ‐リサーチ

〘名〙 (operations research) 体系の運営に関して起こる種々の問題を科学的、数学的に解決するための具体的な研究。第二次世界大戦中に行なわれた、軍事行動の効果を最大にするための研究がその祖型。現在では、官庁、企業などの直面するきわめて広範囲の問題に対して行なわれている。なお、これらの研究に用いられる諸手法のことをさすこともある。OR。

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世界大百科事典内のオペレーションズリサーチの言及

【決定理論】より

…この理論は,その後の統計学の理論的な発展に大きな影響を与え,たとえば〈逐次解析〉や〈多段決定過程〉などの研究が盛んになった。また,企業の政策決定を科学的に行おうとするオペレーションズリサーチの分野にも多大の影響を及ぼした。ワルドの一般理論では,利得の代りに〈損失〉を用いて議論しているので,(1)に相当する基準,すなわち各行動をとったときに生ずる最大の損失を比較して,それが最小になる行動を選ぶという基準をミニマクス基準とよぶ。…

【システム工学】より

…1930年代にはRCAにおいてテレビジョン放送に関連して必要性が指摘され,40年代にはベル電話研究所で用語として用いられていたという。第2次大戦中のオペレーションズリサーチの誕生,戦後のランド・コーポレーションでの数理的手法の開発を基礎として,システム分析およびシステムズアプローチの効用は国防,宇宙開発を通じて認識された。57年のH.H.グッドとR.メイコールの著書《システム工学》により名称が確立し,60年代の宇宙開発により飛躍的発展を遂げ,加えてシステム工学の名称のもとで各種の考え方,理論,手順,手法が統一され,今目の姿を形づくってきた。…

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